第119話
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G教団”の説く真理だ。よく誤解されるのだが………我々は別に、悪魔という存在を崇拝しているわけではない。ただ、女神という概念を否定するために好都合だから概念的に利用しているにすぎない。毒を持って毒を制す……つまりはそういう事だよ。」
「ふ、ふざけないで………!」
そしてヨアヒムが説明をしたその時、ティオは大声で叫び
「だったらどうしてあんな酷いことを………!………みんな………みんな泣き叫んでいた………!わたしがいたロッジはそれでもマシだったと聞いている………!悪魔なんて崇拝してもいないのに………どうしてそんな………!」
何かを耐えるように辛そうな表情で呟き
「ティオ………」
「………ティオすけ………」
「………………………」
ティオの様子を見たロイドとランディは心配そうな表情で見つめ、レンは辛そうな表情で黙り込んでいた。
「クク………ティオ・プラトー。君の名前は覚えているよ。アルタイル・ロッジで素晴らしい感応力を示し、さらには悪魔との配合が成功し、理論上その身に秘める力は高位の悪魔クラス……いや、ひょっとすれば聖典に出てくる七十七の悪魔でも特に力が強い悪魔――――”深淵”のアスタルテや”暴虐”のロストフルムにも劣らない力が覚醒する可能性があると推論されていた検体……いやはや、まさかこんな形で検体本人に会うことになるとはね。」
「…………………………」
口元に笑みを浮かべて語るヨアヒムをティオは辛そうな表情で黙って見つめ
「……丁度いい。改めて話してもらおうか……大陸各地のロッジで行っていた数々の非道な儀式の目的を……!」
ロイドは真剣な表情でヨアヒムを睨んで言った。
「おや、まだわからないのかね?全ては”グノーシス”の完成度を高めるための実験だったのさ。人が極限状態の時に示す想念の強さや潜在能力の開花………それが”グノーシス”の完成度を高める格好のデータだったわけだ。」
「……!」
そしてヨアヒムの説明を聞いたロイドは唇を噛みしめてヨアヒムを睨み
「ちなみに子供が多かった理由は単にデータサンプルの精度の問題さ。思春期を迎える前の幼く無垢な検体の方が色々と―――」
ヨアヒムは自慢げに説明をしたその時
「………っ…………」
「…………………」
ティオは過去を思い出しのか身体を震わせ、レンは膨大な殺気を纏ってヨアヒムを睨み
「やめろ………!」
「いい加減にしなさい!この人でなし……!」
ロイドとエリィは叫び
「………まさか”俺ら”以上の外道がいるとはな………」
ランディは目を細めて呟いた。するとその時黙って考え込んでいたレンはヨアヒムを真剣な表情で見つめてある事を尋ねた。
「―――ヨアヒム・ギュン
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