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英雄伝説〜菫の軌跡〜(零篇)
第79話
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大いなる間違いを犯してしまった。



突如現れた愚か者どもの甘言に惑わされ、彼らの作りだした身勝手な秩序を受け入れてしまったのだ。



すなわち―――愚かなる――――と信仰の象徴たる”――の―――”である。彼らの秩序によって”暗黒時代”は終焉し、その信仰はたちまち大陸中に広まったが………



よく考えてみてほしい。もし真に”――”が存在するというのならば誰もが等しく救いを受けるべきではないか?しかし、未だに格差の概念は無くならず、災厄や不幸で命を落とす者も後を絶たない。



”――”は救う人間を選ぶというのか?あまりに馬鹿馬鹿しい話ではないか。



所詮は―――――が権威を得る為作りだした虚像に過ぎないのである。”―――”など、存在するわけがないのだ。



真理に辿り着いた我々の先人たちは、”――――”に邂逅すべく長き旅路に出た。



そして時代が中世に移り変わる頃、ついに彼らは見出したのである。この地の奥深くで―――――――――――――――…………



”――”――――それはそう呼ばれていた。



「これは……ヨアヒム先生が残したものか。」

情報を読み終え、端末内に情報を残した人物がヨアヒムである事に気づいたロイドは真剣な表情で端末を見つめていた。

「教団についての概要が残されているみたいだけど……」

「しかし所々、読めなくなってるな。」

「意図的に削除したのでしょうね。万が一第3者に見つかった時の事を考えて。」

「恐らくそうでしょうね。データの復旧は難しいのかもしれませんね。」

レンの推測にティオは頷いて答えた。

「でも、ここで消されてるのって『七耀教会』とか『空の女神』よね?女神(エイドス)の存在を否定するって公言してたみたいだし………」

「ああ、間違いないだろうね。それ以外にも、気になる単語が削除されているみたいだけど………」

「間違いなくその単語は”教団”の真の目的がわかる為の単語でしょうね……」

溜息を吐いたエステルの言葉にヨシュアは頷き、ルフィナは真剣な表情で考え込んでいた。その後隔壁のロックの一部を解除したロイド達は探索を再開し、違う部屋にある端末を見つけて起動し、情報を閲覧し始めた。



『グノーシスについて』



”グノーシス”………それは、―――――――という――――、”プレロマ草”を原料とした秘薬である。



その調合方法は―――――――、服用することで身体能力と感応力を高め、さらには潜在能力すら引き出す効能を持つ。―――――――――――――――。――――――――――――。”グノーシス”は、――――の―――を”―”の――に―――――薬
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