冴島 大河
第三章 内部崩壊
第五話 義兄弟の盃
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去る。
「くそっ!俺は足立を追う!狭山は喜瀬を頼む!」
「わかりました」
伊達と狭山が言葉を交わす間も、冴島はその場を動けずにいた。
頭に言葉が巡る。
どの情報が正しくて、どの情報が嘘なのか。
だがどれだけ馬鹿だって、この結果には辿り着くだろう。
「兄弟」
「あ?」
冴島の言葉に、真島が反応する。
決意の眼差し。
真島が冴島の方へ振り返った際に、その目を見る。
互いに頷き、ニヤリと笑った。
「6代目、ワシらちょっと出かけてくるわ」
「えっ?真島さん、どちらに?」
「決まっとるやろ」
真島は冴島の肩に手を置き、ニヒヒと声を漏らした。
奪われたものは、取り返す。
「桐生を、迎えに……」
絶望の流れを止める最後の希望は、もう彼しかいなかった。
桐生一馬。
東城会を繋ぐ、最後の壁。
冴島は自身の想いを託す為、桐生奪還へと動き始める。
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