第七幕その八
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「このピラミッドを最初に造った国だよ」
「そうなんだ」
「王様の墓だったんだ」
「リンキィンクの王様じゃないよね」
「エジプトの王様だよ」
王様は王様でも、というのです。
「そこは違うよ」
「そうなんだね」
「そう、大昔の王様のお墓がね」
「最初のピラミッドだったんだね」
「大昔のエジプトのね」
「そのピラミッドも迷路だったの?」
「迷路じゃなかったけれど迷路みたいになっていたんだ」
そのピラミッドの中はというのです。
「そうなっていたんだ」
「そうだったんだ」
「うん、それで王様のお墓があるお部屋があって」
カルロスはさらにお話します。
「宝物を一杯収めているお部屋もあるんだ」
「そうした場所だったんだ」
「昔のピラミッドはね」
「面白そうな場所だね」
「けれど罠とかも多かったらしいから」
「危なかったんだね」
「そうした場所でもあったんだ」
このこともです、カルロスはボタンにお話しました。
「だからあまりね」
「行っていい場所じゃないんだ」
「ここは罠はないみたいだけれど」
「ないぞ」
王様からの返事です。
「そうしたものはな」
「普通の迷路ですね」
「そうじゃ、至って平和なな」
王様は笑って保証します。
「何階もある迷路じゃ」
「難しくても」
「平和じゃよ」
「それならいいですね」
「ただ、ゴミを捨てたりせぬ様にな」
そこは注意する王様でした。
「掃除用のロボットも巡っておるが」
「ロボットに迷惑をかけない様に」
「せんといかんからな」
だからというのです。
「そうしたことはない様にな」
「わかりました」
カルロスも王様の言葉に頷いてでした、お菓子を食べても袋はちゃんと一緒に持って来ているゴミ袋に入れました。
ボタンもです、お菓子を食べてはいますが。
食べた後の袋はちゃんとゴミ袋に入れています、オズマはそのボタンに言いました。
「そうしたらいいのよ」
「食べた後はだね」
「そう、お菓子が入っていた袋とかはね」
「こうしてだね」
「ゴミ袋に入れておくのよ」
「エチケットだね」
「そうよ」
まさにという返事でした。
「だからね」
「こうしたことはだね」
「ちゃんとしないと駄目よ」
「迷路は奇麗に」
「他の場所もそうでしょ」
「うん」
ボタンはオズマの言葉に頷きました。
「そのことはね」
「だからね」
それで、というのです。
「奇麗にね」
「そうだね、じゃあね」
ボタンも頷いてです、そして。
ゴミをちゃんと収めるのでした、そうしてでした。
そうしつつお菓子を食べるのでした、チョコレートもクッキーもビスケットもです。そうしていると全然寝ることがなくて。
そしてです、こうも言ったので
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