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覇道を捨てて
第四章
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愛は全てを手に入れる源です」
 まさにそうだというのである。詩人はその混ざり合ったお酒を手にして。
「最高の幸せまでも」
「そうだ。では祝おう」
「私達が望むもの以上のものを手に入れた今を」
 王様と女王様もです。そのお酒が入った杯を手にしています。
「今我等は多くのものを得られたのだから」
「そのことを」
「はい、では私達も」
「そうします」
 他のドワーフとエルフ達もでした。そのお酒の杯を手にしてです。
 望む以上のものが得られた喜びを祝うのでした。そのうえで飲んだお酒は。
 これまで誰も飲んだことのない様な美味しいものでした。詩人はこの幸せと美酒のことを歌いその歌をです。皆で歌いです。喜びを感じるのでした。


覇道を捨てて   完


                         2012・2・24
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