2.拘束
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の顔をのぞき込みながら言った。「私があなたをモノにできたら、お金がもらえることになってるの」
「な、何だって?!」
「友だちと賭けしたんだ」
「…………!」
「これで私の勝ち。一万円ゲット」
アヤカは腰をもぞつかせた。
「あ……漏れてる……すごいね、ケンジ君。なんだかんだ言っても、思いっきりイってくれたんだね」
ケンジに跨がり、繋がったままのアヤカはその目を見下ろしてウィンクをした。
アヤカはケンジから身体を離した。彼女の秘部からケンジの精液が溢れ出し、太股を伝って幾筋も流れ落ちた。
「信じられない! こんなにいっぱい出せるんだね。今までのオトコとは比べものにならないよ」アヤカは目を見張ってその液をティッシュで拭った。「どう? 気持ち良かった? ケンジくん」
「くっ!」ケンジの屈辱感が増した。
「そうそう、ビデオにも撮ったから」
「な、何だって?!」
「始めから終わりまで。全部」アヤカはそう言いながら、ジムの棚の隅に置かれていたビデオカメラを手に取った。
「お、お前っ!」ケンジは怒りに震え、叫んだ。
アヤカは自分の服を着始めた。
「このこと、誰にも言っちゃだめだよ。もしばらしたら、私もさっきの写真ばらまいたりビデオをネットで公開したりするから」
タンクトップを着終わったところで、彼女は手を止め、続けた。「それに、また私あなたに抱かれたいな。抱いてくれるよね? 拒否権なしだから。写真やビデオがあるから拒否できないはずだよね」
元の着衣姿に戻ったアヤカは、荷物をまとめてジムのドアに手をかけ、立ち止まって振り向いた。「あ、いちおう言っとくけど」
ケンジはアヤカに顔を向けることなく黙って唇を噛みしめていた。
「妊娠の心配はないから安心して。あたし薬ちゃんと飲んでるから。子供なんかできちゃったらエッチが楽しめなくなっちゃう」
アヤカはうふふ、と笑った。
「じゃあね、ケンジ君。最後の仕上げは『放置プレイ』」
そして彼女はバタンと大きな音を立ててドアを閉めた。
外はもう暗くなっていた。天井の灯りが白く、冷たく、彼の拘束されたままの身体を照らし続けていた。ケンジは絶望感に苛まれていた。何よりマユミに対する不義の気持ちが一番大きかった。悔しくて、悲しくて、ケンジは声を殺して泣いた。左腕がしびれきって、もはや感覚をなくしていた。
ケンジのケータイが突然鳴りだした。もちろん出ることができない。数十秒後に着メロは鳴り止んだ。
「マユからかもしれないな……」
それからしばらくして、ケンジの耳にかすかな足音が聞こえてきた。そしてそれは次第にこちらに近づいてきた。ケンジは、もちろんこの状況から早く解放されたかったが、今のこの異常で恥ずかしい姿を誰かに見られるのも本意ではなかっ
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