第59話会えて嬉しいよ
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とパーティ組まないか?一人みたいだったから』
オレもずっと独りだったよーーー
「それにしても・・・不思議なモンだな。ユイは分かってたのかもしれないな」
「ユイちゃんが?何を?」
「『おいちゃん』って、伯父さんって事だったんじゃないのか?」
言われてみれば、そう思えなくもない。じゃあユイちゃんはーーーオレとキリトの中にDNAレベルで、本能的に兄弟関係にあると感じたのか?そうだとしたら、オレはすごい子を姪にもっちまったみたいだなーーーあれ?だったら龍星と雪乃さんの子供が産まれる前に、とっくのとうに伯父さんになってんじゃん。
「そういえばアスナが、『ライリュウくんがお兄さんだったんなら、わたしも『お義兄さん』って呼んだ方がいいかな?』って言ってたぞ」
「それはやめさせろ」
何でアスナさんがオレを『お義兄さん』って呼ぶんだよ。確かに消去法じゃオレが彼氏の兄貴な訳だけどーーー弟の彼女オレより年上じゃん。弟の年上の彼女に『お義兄さん』なんて呼ばれたら恥ずかしいわ。
「とにかく、俺は今まで通りでいるよ」
和人はそれだけ言って椅子から立ち上がり、オレの病室から出ようとドアを開けてーーー立ち止まった。
「最後にこれだけ言わせてくれ」
和人はそこでオレに振り返り、こう言い放ったーーー
「竜・・・会えて嬉しいよ」
「!!!」
それだけ言って和人は廊下に出て、ドアを閉めた。
オレ、なんつーかーーー今まで堪えてたモンが、涙が一気に溢れてきちまうよ。オレ、オレもーーー
「会えて・・・ううっ・・・嬉じい゛よ゛・・・!!!」
お前に会えてーーー血の繋がった兄弟に会えてーーー嬉しいよ!
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