第78話
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ルフィナは真剣な表情で遺跡内の形状に込められた意味を推測し、強敵が徘徊している事を悟ったレンは不敵な笑みを浮かべ、自分達がいる場所は敵の拠点の為罠や仕掛けがある事を悟ったレオニダスは警戒の表情で呟いた。
「……………………………」
「ティオ、どうした?」
「大丈夫?真っ青な顔をしてるわ。」
一方不安そうな表情で大穴を見つめて身体を震わせたティオの様子に気づいたロイドとエリィはティオに声をかけた。
「………問題ないです。ただ、昔いた場所のことを少し思い出してしまって………」
「………………………」
若干青褪めさせながら答えたティオの説明を聞いたレンは目を伏せて黙り込み
「昔いた場所………そうか。」
「共和国の西端にあったっていう教団の拠点のことだな?」
ロイドは察した後頷き、ランディは真剣な表情で尋ねた。
「………はい。たぶん、この縦穴は”煉獄”に続く黄泉路を見立てて建造されたんだと思います。女神を否定する概念としての悪魔に近づき、利用するため………そして彼らに供物を奉げる”儀式”を執り行うために。」
「………最低の連中ね。」
「ハッ、道理で辛気臭い匂いがするわけだ。」
ティオの推測を聞いて”D∴G教団”に対して更なる怒りを抱いたエリィは怒りの表情で呟き、ランディは大穴を睨んだ。
「………――――だったら俺達の仕事は一つだけだ。俺達の道を拓いてくれた人達のためにも。そして、俺達の帰りを待っているキーアのためにも………その辛気臭い幻想を叩き壊して………陽の光の下に引きずりだしてやる!もう誰も、辛くて哀しい思いをしなくて済むように………!」
「………ロイドさん…………」
「ふふっ………………………」
ロイドの決意を知ったティオは驚き、レンは静かな笑みを浮かべていた。
「ったく、熱血野郎と言いたいところだが………ま、今回ばかりはそいつに一枚乗せてもらうぜ。」
「ふふ、私も乗った。敵は、全てを陰から操っていた得体の知れない蜘蛛のような存在………でも、今の私達ならきっと届くことが出来るはずよ。」
「……はい。絶対に………負けません!」
「うふふ、ヨアヒムにレン達の”力”を教えてあげましょう♪」
そしてロイドの決意に同意したランディの言葉を合図にエリィとティオ、レンもそれぞれヨアヒムを倒す決意をし
「あたし達も力を貸すわ!」
「全力で君達を支援する!」
「サポートは私達に任せて!」
「俺達の事も忘れんなよ、坊!」
「”西風”の”力”も存分に活用するといい!」
エステル達も続くようにそれぞれ協力の申し出をした。
「よし、それじゃあ行
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