第78話
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後の災いとならない為に今度こそ仕留めるわよ!」
協力技を放ち終えたロイドは息を切らせてバルバトスを見つめ、バルバトスを戦闘不能に追い込めた事にレンは笑顔を浮かべ、バルバトスのカウンターを思い出してジト目になっているエステルにヨシュアは警告し、ルフィナがバルバトスに止めを刺す事を口にしたその時
「その提案には賛成や!」
「あの世で団長と”闘神”に詫びるがいい!」
ルフィナの言葉に同意したゼノとレオニダスがロイド達の中から逸早く同時にバルバトスに襲い掛かった。
「クク……さすがはこの俺が見込んだ奴等だ………もっと強くなり、俺の最高の贄になるがいい!ハーハッハッハッハッ!」
しかし二人の攻撃が届く瞬間バルバトスは転移術で姿を消して撤退した。
「また………!」
「ティオすけ、まだ近くに野郎はいるか!?」
「――アクセス………ダメです、ここを中心とした10セルジュ以内に生命反応はありません。」
バルバトスが消える様子を見たエリィは声を上げ、ランディにバルバトスが近くにいるかどうかを訊ねられたティオは魔導杖を発動して周囲を調べたが周囲には生命反応がない事に気づくと疲れた表情で答えた。
「奴を逃がしてしもうたんは個人的には残念やけど、不確定要素をさっさと排除できた事は吉と思うべきやな。」
「……あの傷ではこれ以上今回の件に関わってくる事はできまい。今は奴の事より”本来の目的”を果たすべきだ。」
「ええ……!みんな、行こう……!」
疲れた表情で溜息を吐いたゼノは気持ちを切り換え、レオニダスの言葉に頷いたロイド達は仲間達を促して仲間達と共に先へと進むと、広い場所に出た。
「ここは………!?」
広い場所に出たロイドは遥か下まで続いている巨大な穴を見つけると驚いた。
「凄い………」
「地の底に続く縦穴………なんて大きさなのかしら。」
「これも数百年前に建造された物なのか……」
「ここからの目測だと深さ500アージュって所か。やれやれ………こいつは骨が折れそうだぜ。」
「同感や。ったく、めんどくさい所に立てこもってくれたものやな。」
一方同じように穴を見つめたエステルとエリィは驚き、ヨシュアは真剣な表情で推測し、穴の深さを推測し、長期間の探索が必要である事を悟ったランディとゼノは疲れた表情で溜息を吐いた。
「……下に行けば行く程女神の加護が届かなくなる………恐らく”深淵”や”煉獄”を連想して建造されたのでしょうね……」
「クスクス。きっと今までとは比べものにならないくらいの強さの”魔物”達も徘徊しているでしょうね。」
「徘徊している魔物達だけでなく、仕掛けや罠にも注意が必要だな。」
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