機動戦艦ナデシコ
1389話
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、クリムゾングループに対抗するには僕達に付くしかないんだし、そして僕達に付けばシャドウミラーが味方にいる事を知って、その実力を間近で見ることになる。その上で反乱を起こすような真似をすれば、即座に鎮圧されるってのは見て分かるだろうしね。そうなればグリューノ総司令の仇を討つ事すら出来なくなる。……取りあえず反乱軍と戦っている間は裏切るなんて真似はしないだろうし、反乱軍を倒した後はこっちの勢力の方が圧倒的に大きくなっているから、心配はいらないと思うよ。勿論油断するような事があっては駄目だけど」
小さく肩を竦めるアカツキの言葉に、納得して頷く。
実際問題もし強硬派が裏切るとしても、アカツキの言う通りの展開になるのは間違いない。
だとすれば、その辺はあまり心配いらないのか?
「ともあれ、何をするにしてもこちらとしては勢力を立ち上げる事を最優先にする必要があるでしょうね。……アカツキ会長、他に何か心配な事は?」
「そうだね。……サワガサキ社長が何を考えてこんな事をしたのかは、少し気になるところかな。勿論僕が邪魔だというのは分かってるけど、それでもこっちにはナデシコがあるのは分かっていた筈だ。なのにそれを承知の上で行動を起こしたという事は……恐らくクリムゾングループと同様に何らかの勝算はあるんだろうけど、それが何か分からないというのは怖いね」
「本当に分からないのか? 同じネルガルだろ?」
その問い掛けに、アカツキは肩を小さく竦める。
「そう言ってもね。向こうは色々と秘密主義的な面があったから、本当に必要な情報はこっちに見せたりはしないんだよ。何かあるのは確実だと思うんだけど……」
軽い調子で、それでいながら目にふざけた色はないままにそう告げるのだった。
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