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転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1389話
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いるのは、自慢のオモイカネがあっさりと無力化されると言われた事か、それとも……いざとなったらニヴルヘイムをナデシコが乗っ取るなんて考えを持っていたからか。
 そんな考えを持っていたとしても、それは別に驚くべき事ではない。
 アカツキであれば、寧ろそのくらいは当然と言ってもいいだろう。

「えっと、その、ナデシコを一旦ニヴルヘイムの外に出してもいいですか?」

 今の会話を聞いていたユリカの言葉に、マリューは頷きを返す。

「ええ。けど一応念の為に量産型Wを付けたいのだけど、大丈夫かしら? もし何かあった時、そっちの方がすぐに対応出来るでしょ?」
「はぁ、まぁ、別に構いませんけど……えっと、構いませんよね?」

 一応アカツキに尋ねるのは、何だかんだと言いながらやっぱりアカツキがネルガルの会長だからこそだろう。
 そのアカツキも、ネルガル自慢のオモイカネがシャドウミラーにとってはどうとでも対処出来る相手だというのを聞いて受けていたショックから立ち直るとすぐに頷く。
 ……能力的にシャドウミラーのコンピュータとかネットとかの方が上だとしても、ああいうフレンドリーなシステムとかは色々と参考になると思うんだけどな。

「ああ。そうしてくれたまえ。ミスマル提督達がいるとのいないのとでは、僕達がこれから起こす行動も随分と違ってくるからね」
「はい。じゃあ、私はこれで失礼しますね」

 そう告げ、ユリカは部屋から出て行く。
 ああ、そう言えばユリカとかアカツキとかがいないとナデシコは動かないんだったか。便利そうではあるけど、いざって時には不便だよな。
 実際以前にミスマルがミロンガ改を奪いに来た時にもユリカがいなかったことでナデシコは動けなくなってたし。

「……さて。取りあえずこれからどうするのかの話を続けましょうか。まずミスマル提督やヨシサダ少将を見つける事が出来たら、それを旗印として自分達がこそが正統な連合軍だと大々的に発表する必要があるわね」
「そうだね。そうすれば今回の件に不満を持っている人達は基本的にこっちに味方をしてくれると思う。特にグリューノ総司令は強硬派として嫌っている人もいたけど、何だかんだと面倒見のいい人だったから、部下には慕ってる人も多いんだ。そういう人達にとっては、グリューノ総司令の仇を討つ為にも僕達に味方をしてくれると思うよ」

 そう告げるアカツキだったが、その言葉には多少首を傾げざるを得ない。

「今も言ったが、グリューノは強硬派だった。それがミスマルやヨシサダのような穏健派の指揮下に大人しく入るか? それこそ戦っている最中に別のクーデターを起こされたりしたら面倒な事になるぞ?」
「そうかもしれないけど、そんなに心配はしなくてもいいと思うよ。実際問題木連側に付いた連合軍、ネルガル社長派
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