機動戦艦ナデシコ
1389話
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スマルとかを探すしかない訳だが……どこか心当たりのある場所はないか?」
「そう言われてもね。僕だって別にミスマル提督達と親しいって訳じゃないんだよ? 勿論どこかに避難しているとは思うけど、だからってそれがどこなのかはちょっと分からないね」
「私も同じです。お父様は仕事に関してはとても厳しい方でしたから。一般的な事はともかく、軍事機密に関しては話すような事はありませんでしたから」
お手上げか。
そう思ったが、ふとルリならオモイカネと共に調べる事が出来るんじゃないか? と思いつく。
「ルリとオモイカネに調べて貰うってのはどうだ?」
「ああ、そう言えばその手がありましたね!」
「……本当に大丈夫なの? ルリちゃんって、あの小さい子でしょう?」
「本人曰く、子供じゃなくて少女だそうだ」
マリューの言葉に軽く肩を竦めてそう告げる。
何だか分からないといった表情を浮かべているマリューだったが、実際にルリがそんな風に言ってるんだから当然だろう。
「とにかく、ナデシコ世界のコンピュータとして考えればルリとオモイカネは最高峰の力を持っている。ミスマルやヨシサダがどこに隠れているのかは分からないが、この世界でコンピュータの類がなければどうしようもないだろう。だとすれば、恐らくコンピュータの近くにいる筈だ」
ただし、これはあくまでもミスマルやヨシサダが生きていると仮定した場合だ。
実はグリューノと同じく死んでしまっていた場合、どこにいようと見つける事は出来ないだろう。……いや、グリューノもまだ行方不明で死んだと決まった訳じゃないんだが。
それでも恐らくだが、死んでいると考えた方がいいだろう。
「分かりました! じゃあ、取りあえずルリちゃんにお願いしてみます!」
そう告げると、ユリカは部屋の隅の方へと移動してコミュニケを起動していた。
それを見送ると、俺達は次の話題に移る。
「さて、今回の反乱はネルガルの社長派、連合軍の一部、そしてクリムゾングループが組んで行われている。この勢力が木連を迎え入れるといった形になってる訳だが……ネルガルと連合軍の一部がってのは分かる。けど、クリムゾングループがこんな大騒動に協力する以上、何か勝算があるのは間違いない筈だ。それこそ何かの新兵器とかな。ネルガルの方では何かその辺の情報を掴んでなかったのか?」
「……そう言われてもね。クリムゾングループはネルガルと同レベルの企業だよ? そう簡単に情報を得られる筈もないだろ。一応噂程度ならあるんだけど」
「噂?」
「そう。ただ、あくまでも噂だよ? 確実って訳じゃない」
噂というのも馬鹿に出来るものでないというのは、これまでの経験からよく理解している。
特にマブラヴ世界なんかは通信とかがあまり発展していないだ
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