第117話
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だし………しかし”グノーシス”……どこまで常識外れなんだ……?」
2人の疑問にヨシュアは答えた後考え込み
「…………………………」
エリィは複雑そうな表情で黙り込んだ後アーネストに近づいてアーネストの脈を計った。
「……生きているか?」
エリィの行動を見たロイドは尋ね
「ええ………何とか。かなり消耗したみたいだからしばらく動けないでしょうね。」
尋ねられたエリィは真剣な表情で報告した。
「そうか……」
「まあ、ここに放っておくしかありませんね。」
「ああ………とっとと先に進もうぜ。」
「そうだな……エリィ、行こう。」
ティオとランディの言葉に頷いたロイドはエリィに先に進むよう促し
「ええ…………(………さようなら。アーネスト先生。)」
促されたエリィは頷いた後、心の中でアーネストと決別した。その後奥へと進み続けたロイド達は砦らしき場所の入口で待ち構えているガルシアを見つけ、それぞれ武器を構えてガルシアに走って近づいた。
「ガルシア・ロッシ………!」
「フン…………ここに居たのかよ。」
ガルシアに近づいたロイドは声を上げ、ランディは目を細めてガルシアを睨んだ。
「………………………」
一方ガルシアは何も語らず虚ろな目でロイド達を見つめていた。
「やっぱり………」
「どうやら他のマフィアと同様操られてしまったみたいですね………」
ガルシアの様子を見たエリィは真剣な表情で呟き、ティオは考え込みながら言った。
「………ジンさん並に大きな人ね。なんかやたらと手強そうだけど……」
エステルはガルシアの身体の大きさに驚いた後警戒し
「元”西風の旅団”部隊長にして”ルバーチェ商会”の若頭………戦闘力は折り紙つきだろう。」
ヨシュアは自分が知る情報を話した後ガルシアを睨んだ。
「………………………オオオオオオオ――――――――ッ!!」
対するガルシアは黙り込んだ後全身にすざましい瘴気を纏った!するとガルシアの周囲に魔法陣が現れた後、そこから3体の巨大な蜘蛛と、3体の蜘蛛よりさらに大きい蜘蛛が現れた!
「なっ!?あの蜘蛛達は………!」
「”影の国”で現れた聖典に記された七十七の悪魔の眷属、”暴食”のアルケニーとその母―――ジグマ………!」
「やはり出たか………!」
魔法陣から召喚された蜘蛛達を見たエステルは驚き、ティオとヨシュアは真剣な表情で叫んだ。
「どうやら魔人化する気配はなさそうだけど……手の抜ける相手じゃなさそうだ。」
一方ロイドはガルシアの様子を見て呟き
「おい――――キリングベア。聞こえてねぇかもしれねえがあんたのお望み通り全力で行かせてもらう……悪
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