第116話
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を睨み、ヨシュアはエステルを宥めていた。
「………あくまで緊急措置だ。それに、丸腰で脱出できるほどこの遺跡の魔獣は生易しくはない。大人しく警察の救出を待った方が身のためだと思いますよ。」
「フ、フン!ワシに指図するな!これで貴様らも用済みだ!とっとと行ってしまえ!」
ロイドの警告にマルコーニは鼻を鳴らした後ロイド達を睨んで怒鳴り
「………行きましょう。」
エリィはロイドに先を進むよう促した。
「いや……その前に一つだけ確かめたい事があったからそれをここで確かめておくよ。………マルコーニ会長。一応、聞いておきます。これに見覚えはありますか?」
促されたロイドは首を横に振った後マルコーニの目の前に傷ついた警察徽章を見せた。
「警察のバッジ………?どこかで見たような……!!!そ、それはあの忌々しい捜査官の……!ど、どうしてお前達がそれを持っている!?」
警察徽章を見つめたマルコーニは不思議そうな表情をした後目を見開いて叫んだ。
「………それはこちらの台詞です。このバッジを持っていた捜査官………やはり貴方たちが始末したんですか?」
「さ、さあな。何のことやらサッパリ………フン、お前達も調子に乗っているとそいつと同じ目に遭うかもしれんぞ?少しは自分達の立場を弁えて我々に配慮を―――」
ロイドに尋ねられたマルコーニは誤魔化そうとしたが
「………………………(ギッ)」
「……ひっ………わかった、正直に言う!あのガイという捜査官を殺ったのはワシらではない!た、確かに色々嗅ぎ回って恐ろしく厄介な相手だったから始末するつもりだったが………その前に、どこぞの連中に先に殺られてしまったんだ!そのバッジはウチの人間が現場から持ち去った物にすぎん!」
ロイドに睨まれて悲鳴を上げた後答えた。
「……………………………」
「本当……なのかしら?」
「……嘘を言っている気配は感じられません。まあ、そう装っているだけかもしれませんが。」
マルコーニをロイドは厳しい表情で黙って睨み、エリィは考え込み、ティオは答えた後ジト目でマルコーニを見つめた。
「しかし、それが本当なら他人が殺った標的の遺品を手に入れて悦に入ってたってことか。なかなか良い趣味してんな、ルバーチェの会長さんよ?」
ランディは呆れた後目を細めてマルコーニを睨んだ。
「ぐうっ………と、とにかく本当にワシらが殺ったのではない!そ、そうだ………ヨアヒムが殺ったに違いない!あの捜査官、ワシらの他にヨアヒムのことも探っていたそうだからな!」
「兄貴が………?」
「そんな昔から今回の黒幕をマークしていたのか………」
「ロイド君のお兄さん、すっごく優秀だったのね………」
「…………
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