第116話
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ニは驚いた。
「このままにしておいたらちょっと危険な気もするし………かといって扉を開けたら逃げられちゃうかもしれないし。」
「……ああ。」
「正直、難しい判断だと思う。僕達は君の判断に従うよ。さすがに遊撃士が守るべき民間人とは言いにくいからね。」
「うふふ、それならいっそここで始末するのはどうかしら?今までの犯罪を考えると処刑されてもおかしくない罪も重ねているでしょう?」
「そうですわね…………確かにそれは一理あるかもしれませんわ。」
大鎌を出してマルコーニを見つめるレンの言葉に頷いたフェミリンスは膨大な聖気を纏った槍をマルコーニ達に向け
「ヒッ………!?」
「け、警察の前で殺人を犯す気か!?」
レンとフェミリンスに視線を向けられたマルコーニは悲鳴を上げ、マフィア達は慌て出し
「うふふ、レンの事を知っているなら当然知っているわよね?レンがメンフィルの皇女である事も。レンは今、教団に繋がっている者達の拘束及び討伐の任務についているから、警察に指摘されても大丈夫よ♪それに今のこの状態で貴方達を殺した所で、ここにいるみんなが秘密にすれば誰にも犯人はわからないわ♪今まで犯罪を隠蔽して来た貴方達のように………ね♪」
「”因果応報”という言葉の意味をその身に教えて差し上げましょうか………?」
「………………………」
「た、頼む!ど、どうか命だけは………!」
不敵な笑みを浮かべて自分達を見つめるレンと静かな表情で武器を構えているフェミリンスの言葉を聞き、表情を青褪めさせると共に身体を震わせたり命乞いをしていた。
「レ、レンちゃん。それは幾らなんでもあんまりだよ。フェミリンスさんも止めてあげて。」
「クスクス。ちょっとした冗談じゃない♪」
「そうですわ。このような者達の血で我が神槍を穢したくありませんもの。」
その時、ミントは冷や汗をかいた後2人を諌め、諌められた2人は武器を仕舞い
「レンさん達の場合だと冗談に聞こえませんよ………」
ティオはジト目でレン達を見つめた。
「…………………………………」
一方ロイドは考え込んだ後近くにあるレバーを降ろしてマルコーニ達の牢屋の扉を開いた。
「は、ははは………!」
「おお……!」
「お、恩に着る……!」
ロイドの行動を見たマルコーニ達は明るい表情をし
「ロイドさん………」
「やれやれ………甘いねぇ。」
「ふふ………仕方ないわね。」
ティオは驚き、ランディとエリィは苦笑し
「うふふ。エステルみたいに甘すぎね。」
「あんですって〜!?それはどういう意味よ!」
「まあまあ………」
レンは口元に笑みを浮かべ、レンの言葉を聞いたエステルはレン
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