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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(零篇)
第116話
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到着したロイドは呟き、ミントは不思議そうな表情で呟いた。

「いえ――――」

「あら……」

その時何かに気付いたティオがジト目である牢屋の方向を見つめ、レンは意外そうな表情でティオと同じ方向を見つめた。すると

「だ、誰かいるのか………!?」

2人が見つめた方向から男性の声が聞こえ、声を聞いたロイド達が見つめるとそこには

「マルコーニ会長………!」

なんとマルコーニを始めとしたルバーチェのマフィア達が数人牢屋の中にいた。

「え………あの”ルバーチェ”の!?」

「何故”ルバーチェ”のトップがこんな所に……」

ロイドの言葉を聞いたエステルは驚き、エクリアは驚きの表情でマルコーニ達を見つめた。そしてロイド達はマルコーニ達の牢屋の前まで移動した。



「お、お前達どこかで見たような………」

目の前まで来たロイド達を見つめたマルコーニが不思議そうな表情をしたその時

「お、お前らは………!?」

「特務支援課のガキども……!」

「それに”殲滅天使”までいやがる………!」

マフィア達は驚きの表情で叫んだ。

「なに………!?”黒の競売会(シュバルツオークション)”を台無しにした上、こちらの戦力の4割を使い物にならなくした連中だと!?」

マフィア達の叫びを聞いたマルコーニは驚き

「クスクス。たかが地方組織如きがレンの事を知っているなんて………レンも有名になったものね♪」

マルコーニの言葉を聞いたレンは小悪魔な笑みを浮かべ

「絶対良い意味での有名じゃないでしょう、あんたの場合は。………悪名高いって言った方がいいんじゃないかしら?」

「アハハ………」

エステルは溜息を吐いた後ジト目でレンを見つめ、エステルの言葉にミントは苦笑していた。

「別に台無しにするつもりはありませんでしたが………」

「いずれにしても自業自得ではないかと。」

一方ロイドは溜息を吐き、エリィは厳しい表情で指摘した。

「ええい、黙るがいい!お、お前らのせいでわしは議長の機嫌を損ねて危ない橋を渡る事に………す、全ては貴様らのせいだ!」

ロイド達の言葉を聞いたマルコーニはロイド達を睨み

「物凄い責任転嫁っぷりね……」

「この後に及んで悪あがきとは………下らない連中ですわ。」

「ヨアヒム氏と共謀していた訳ではないと言い張るつもりですか?」

マルコーニの様子を見たエステルは呆れ、フェミリンスは蔑みの表情でマルコーニ達を見つめ、ヨシュアは真剣な表情で尋ねた。

「も、もちろんだとも!”グノーシス”……ま、まさかあんな恐ろしい薬だったとは……」

ヨシュアの疑問にマルコーニは力強く頷いた後表情を青褪めさせ

「さ、最初は潜在
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