第一章
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しなかったんだよ」
そうしたことはだ。まだしなかったというのだ。
「確かに最低な奴だったけれどな」
「さらに最低になったのかよ」
「最低の最低にかよ」
「ああ、どんどん悪くなってるよ」
性格の悪さにもランクがあるのだ。大谷は中学の頃から性格はかなり悪かったが高校になりさらに悪いものになっているというのだ。
「俺中学の時からあいつ嫌いだけれどな」
「今はもっとか」
「冗談抜きで死んで欲しいよ」
彼は心の奥底から忌々しげに言った。
「さっさとな」
「ああ、それはわかるよ」
問うた彼もだ。その言葉に頷く。とにかく高校でも彼は嫌われていた。
高校では最早彼は校内でも有名な嫌われ者だった。しかしそれでその悪質な人格が矯正される訳でもなく大学でもそれは同じでだ。社会人になってもだ。
頭の悪い、それこそ人が全くわからない上司や先輩達には徹底的に忌み嫌われた。自分の仕事のミスを押し付けたり他人の手柄を横取りしたりだった。しかもだ。
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