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剣(ブレイド)外伝-仮面ライダーギルティ-〜失格者の罪と罰〜
楽園に舞い降りた罪の怪物と罰の戦士その3
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ら閉ざした心の氷は日が経つにつれて徐々に溶けてゆき、自分を姉の様に慕う鱗に対して彼女は弟のように可愛がっていったが、それはいつしか特別な感情へと変化していったのだ。

だがその感情だけはどうしても隠さなければいけないし、ましてやそれは決して鱗に対して抱いてはいけない感情だった。

「鱗君…嫌、嫌だよ…嫌わないで…私をまた一人にしないで…」

エレノアは彼に恋していたのだ…だが、彼女の不幸は鱗があまりにも幼さ過ぎる年齢の少年だったことだ。それこそ本当に年の離れた姉弟程の差があるではないか…こんなこといくら世界が崩壊し、一般常識など通用しない世の中に変化しているとはいえ、周囲が認める訳がないしそもそも誰かに…ましてや、鱗本人に打ち明かすことが出来るわけがない。だからこの想いは閉まったまま、彼と楽しい日々を一緒に過ごせればそれだけで充分だったが…今回のことが切っ掛けでもしかしたら鱗はもう自分のところへ来なくなってしまうのでは?もう自分のことを嫌いになってしまったのでは?そう思うだけで不安と悲しみは加速し、涙が止まらなくなってくる…。

そんな彼女に追い討ちをかけるかのように魔の手は既に迫っていた。

「シュー…ハーッ…シュー…ハーッ…シャアァアアア!!」

「!?」

爬虫類の威嚇に似た低い唸り声を上げながら、頭部に魚のような鰭を何故か生やしている蛇にも似た険しい顔つきの黒い髑髏状の仮面を顔に張り付け、ただでさえ大きく裂けた口の右端は赤い×印の刻印によって更に大きく裂けており、右肩には稲妻状にジグザグに曲がりくねった蛇の骨格ような黒いオブジェが生えており、左手には蛇の胴体の様な細長い触手が指の代わりに五本垂れ下がり、右半身は蛇の鱗を思わせる黒い紋様が走る黄色い表皮に覆われ、残りの左半身は黒い表皮に覆われ、身体の至るところには外科手術の縫合を思わせる糸が縫い付けられているというおぞましい外見をしたアンデッドは教会の窓を荒々しくブチ破り、驚くエレノアを手にかけんと襲いかかった。

「シャアァアアアァアアア!!」

「あぁっ…ん、くっ…!?」

蛇…否、ウツボの祖たるモーレイアンデッドは左手の五本の触手を伸ばして逃げようとしたエレノアを拘束…細長いながらも強靭な触手は彼女の身体を容赦なく縛り上げてそのまま乱暴に自分の下へと手繰り寄せた。

「きゃあっ!!?や、やめてください…う、くっ…!!」

必死に拘束から逃れようと身体を揺するもビクともせず、むしろ抵抗するごとにキツく締まってしまい、逆効果であった。

「シャガァァアアァ!!」

モーレイアンデッドは大きく裂けた口をガバッと開き、エレノアを丸呑みにせんと首をろくろ首のように伸ばす…。

(神よ、これは罰なのですか…?私が、何も知らない鱗君に対して抱いてはいけ
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