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剣(ブレイド)外伝-仮面ライダーギルティ-〜失格者の罪と罰〜
楽園に舞い降りた罪の怪物と罰の戦士その3
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てな、シスターと鱗にそこを助けられたのだ。今封印した奴は恐らくこの島の近辺での船の水難事故を起こした犯人だろうな。」
「おい、待てよ!!じゃあ、俺の親父もあいつらに殺されたってことか!?」
「…そう、なるな…」
「畜生!畜生ォォオオー!!なんでそんなことをするんだよ!?なんで、なんで、こいつらは…!!」
「アンデッドは一部を除いて知能など殆んど皆無の野生動物そのものだ。本能の思うままに喰らい、殺すだけ、ただそれだけだ」
鱗はその話を聞いて慟哭した…島民が皆殺しにされただけでなく、漁師である自分の父親が海で死んだ原因もアンデッドの仕業だと、そしてアンデッドが人を襲い、殺してるのも動物としての本能でしかないと、ならば島の皆は彼らの弱肉強食に敗れて死んだだけなのかと、そんな理不尽なことが納得出来なかったのだ。
「で、でも…あいつは封じこめちゃったんだろ?ならもう…」
「いや、私の追っていたアンデッドは一匹じゃない…もう一匹いたんだ。」
「なっ!!?」
シーキュカンバーアンデッドを封印してもう安心かと思った矢先、詠鶴はなんともう一匹のアンデッドとも出くわしていたのだ。その事実に凍りつき、鱗は驚愕した。確かにアンデッドは強力無比な異形の怪物だ、だからといって果たしてシーキュカンバーアンデッド一匹だけでここまでの惨劇が出来たであろうか?
「ハッ!?エレ姉ぇ!!エレ姉ぇが危ないよ!!」
「しまった…!!鱗!!急ぐぞ!!」
未だ見ぬもう一体のアンデッドは必ずこの島のどこかに上陸しているだろう、教会に置いたままのエレノアにも危険が及ぶ前に二人は一気に教会まで走り出す。
その頃、教会では…。
「…うっ…ぐすっ…鱗君…」
礼拝堂にて一人、エレノアは静かに涙を雫していた。この一ヶ月、いくら怪我人の療養のためとはいえ鱗のことを構って上げられず、そのことで彼は詠鶴、ひいては自分のことを怒ったのだと思い、悲しみに打ちひしがれていた。
エレノアはこの島に初めて来たときのことを思い出した。今でこそ島の皆から好かれてはいるが…一昔前は自分が外国人ということと日本語も今ほど上手くしゃべれたわけでもなかったのが災いし、誰も彼女に進んで近寄る者が居らず、毎日毎日孤独な日々を過ごしては泣いていた。
そんなある日、砂浜で特になんの目的もなくボーッとしていた時、偶然にも鱗と出会った…どうせ話しかけたところでまた避けられ、除け者にされるだけのみじめな思いをするだけだと、諦め混じりにその場から離れようとしたが…彼だけは違った。子供故の純粋な好奇心もあってか、怖がらずに彼女に近づき、海で一緒に泳がないかと誘ってくれたのだ。
臆せず自分に唯一接してくれた鱗との交流の日々はここから始まった。自
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