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剣(ブレイド)外伝-仮面ライダーギルティ-〜失格者の罪と罰〜
楽園に舞い降りた罪の怪物と罰の戦士その2
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ーに包まれており、さながらボンテージファッションに身を包んだ奇怪な怪人であった。
「わぁああああ!!?なんだよ!あの化け物っ!!」
「…まさか、こんなところに居たとはな…」
「な、何してるんだよ!?早く逃げなきゃ!」
この得体の知れない化け物の両腕や体をよくよく見れば血液で赤く染まっており、島民を皆殺しにした犯人であることは明白だった…鱗はただただ立ち尽くしながら何か呟いてる詠鶴に早く逃げるように言うが全く動かない、しかし…。
「自分から来てくれるとは思わなかったぞ…なぁ!!『不死生物(アンデッド)』!!」
「ア"オ"…?」
詠鶴は腰から刀を引き抜いて斬りかかるも、彼からアンデッドと呼ばれた怪物はまるで避ける必要もないかの様にその場に棒立ちしていた。刀で斬られにも関わらずアンデッドには効いてるようには見えず、掠り傷一つすら付いていない。
「フンッ!!やはりダメか…なら、これ、で…」
詠鶴は刀を鞘に戻し、ポケットから何かを取り出す仕草を取るが瞬間、あることに気付き、顔を青褪めさせてしまった…。
「……しまった!!?無い!バックルが、無いィイイイイ!?しまった…海を漂っていたときに落としたのか…!?」
「ヌ"ンッ!!」
「ぶげらっ!?」
どうやらこの状況を打破するために必要なものをこともあろうに無くしてしまったようである…この隙にアンデッドは痛恨のミスを嘆く詠鶴を容赦無く殴り飛ばした。
「この…!!」
「ア"ォォォ!!」
「チッ!なんだこいつは!?」
詠鶴は悪足掻きで抵抗を試みようとアンデッドを殴るがグニョッというまるで柔らかいゴムでも殴ったかのような手応えの無い奇妙な感触を味わっただけで虚しく終わる。
(どうしよう…どうしたらいいんだよ…って、待てよ!?もしかして…!!)
何をどうしたらいいのか解らず狼狽えるだけの鱗だったがふとあることを思い出す。先程の詠鶴の言い放った『バックル』という言葉で鱗は砂浜で拾ったあのバックルのことではと思い、ポケットから取り出した。
「詠鶴ッ!!受け取れ!!」
「なに!?こいつは…!!」
バックルを放り投げて渡す鱗の言葉に反射的に手を伸ばしてそれをキャッチすると詠鶴は驚いた様子でその受け取ったものをもう一度確認した…間違いない、これが自分が今必要とする『力』だ。
「…ありがとう、鱗…お前が見つけてくれていたんだな…」
「え、あ…う、うん…」
フッと静かに笑みをこぼしながら詠鶴は鱗に礼を言った、最初の時とは違う深く純粋な感謝の意を込めて…鱗もまた詠鶴の普段のだらしない表情しか見てなかったが、バックルを手にした時の落ち着きある迷いの無い、穏やかで、それでいて強い決意ここもった眼に見つめら
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