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剣(ブレイド)外伝-仮面ライダーギルティ-〜失格者の罪と罰〜
楽園に舞い降りた罪の怪物と罰の戦士その2
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は烙印の如く深々と刻まれた赤い×印の紋様があり、更にはベルトの中心部分からポロッと一枚のトランプのようなカード状のものが落ちた…鱗はそれを拾うと興味深そうにそれをジッと眺める。

トランプにはスペード・ハート・ダイヤ・クラブ、いずれかの四つのマークが左上端と右下端などに数字と共に描かれているがこのカードにはそれらのマークはなく、代わりに赤い×印とトランプの数字の1に該当するAがあり、何より変わっているのは表面の中心部に生物…アリジゴクの絵とそれを塗り潰すかのような赤い×が描かれており、頭はあまり良くない方の鱗には読めなかったがカードにはこう書かれていた…。



『×A CHANGE ANT-LION』



「ここにいたのか、鱗。」

「…っ!?な、なんだよ、お前!なんの用だよ!!」

突然声をかけられ、咄嗟ににバックルとカードをその辺に隠してから振り返るとそこには憎い恋敵(と、思われてる)詠鶴がおり、憎まれ口で思わず返事した。

「あのなぁ、仮にも年上なんだから少しは…」

「うるせぇ!さっさとどっか行け!」

「やれやれ、嫌われたものだな…ところで話は変わるが…」

何を言ってもまともに受け答えしない鱗を見兼ね、詠鶴はこの一ヶ月でようやく気づいたことを『禁断の一言』に乗せて尋ねてみた…




「お前、シスターのこと好きだろ?」

「〜〜〜〜!!?」

「それも、ライクじゃなくて、ラブだろう」

「なっ…あ、ち、違ぁッ…あううぅ…!!」

どうやら図星だったようだ。一ヶ月という短期間とはいえ嫌でも鱗と顔を合わせればおのずとエレノアとの関わりと自分と彼女が接してる時の鱗の激しい嫉妬のような感情からくる怒りからある程度察することが出来てくる…会心の一撃により、鱗は一気に赤面し、必死に否定して取り繕うも弱々しい小声になるため最早隠しきれなかった…。

「安心しろ、私は元々君達から見れば単なる余所者だ。そのどこの馬の骨とも解らぬ余所者が仲睦まじい君達二人を引き裂くとでも?」

「え…違う、の…?」

「私も男だ。そういう経験はこれでもしたことがあるし、理解出来る。シスターは本当に魅力的で素敵な人だな、こんなにも真剣に愛してくれる者が近くにいるんだから…。」

「………。」

しかし、意外なことに、詠鶴はエレノアに対して特別な感情は無く、むしろ鱗のことを察して彼の抱いてる純粋な恋心を傷つけぬよう、フォローまでしてくれたのだ。今の今まで悪態をついたり、挙げ句の果てに今日のように暴力まで振るってしまった相手からの信じがたい言葉に思わず鱗は絶句した。


確かにエレノアは若く美しく、誰に対しても優しく接してくれる…そういう魅力的な女性だが、既に詠鶴は彼女の方にもなにかあるな
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