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ソードアート・オンライン〜隻腕の大剣使い〜
第58話16年目の真実
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を停めたのを確認して、龍星さんと雪乃さん意外の俺達はシートベルトは外して車を降りた。竜は痛みのせいで少し遅れてるが、俺は構わず先に行く。未来が起きたんだ。早く、早く未来の所にーーー

「うっ・・・!!」

「竜くん!?」

「おい竜!大丈夫か!?」

「何があってん!?」

俺の後ろで事件発生。後ろを振り返って見てみたらーーー竜が右腕から血を流していた。どうやら刃物で斬られたようだけど、何があったんだ?

「随分なご挨拶じゃねぇか・・・え?」

竜が後ろを振り返って、視界に入った車を見据えた。その車の陰には一人の男がいた。片手にナイフを持ち、スーツの上に茶色のコートを着た眼鏡の男ーーー

「須郷伸之・・・!!」

須郷伸之、ALO内で元SAOプレイヤー達を違法実験の実験台にしていた男だった。

「遅いよ、神鳴君。僕が風邪ひいちゃったらどうするんだ・・・?」

「お前の腐れ機嫌なんか知るか。それに、お前はもう終わりだ。すぐそこにいるオレの兄貴が警察やらを呼んでお前を取り締まる。法の裁きを受けてもらう」

「終わり?何が?僕を欲しがってる企業は山のようにあるんだ。これで僕は真にこの世界の王に・・・神になれる」

神になれる?ふざけるな。どうしてお前のその薄汚い欲望のために、お前みたいな奴のために未来が涙を流さなくちゃならなかったんだ。どれだけお前を欲しがってる企業があっても、お前の再就職先は刑務所や監獄の牢屋の中しかありえない。

「弾、翼、かんな、亜利沙、先に未来の所に行ってくれ。オレはこいつを叩き潰す」

「竜、お前・・・分かった。みんな行くぞ」

「竜くん・・・死んだら許さないから」

「分かってる・・・《リトルギカント》を完全復活させるんだ」

須郷に対するリベンジのつもりなのか、それとも未来に会えなくなるかもしれないのを覚悟の上で戦うつもりなのかーーーいや、どっちだっていい。俺達はあいつを信じて前へ、未来の下へ走り出したーーー




******




ここだ。ここに未来がいる。この病室の前に未来が、俺の愛する人がーーー

「弾、お前が行け」

「え?」

「『え?』やあらへんよ。ウチらも一緒に行ってもええけど・・・未来が求めてるのはアンタや」

「私達はここで待ってるよ」

俺の気持ちを知ってる上で、みんな俺に行かせてくれるのか?みんなも今すぐ会いたいはずなのにーーー

「・・・ありがとう」

俺はみんなに礼を言い、病室の扉を開く。流石に夜なだけに部屋は暗く、そもそも電気すら点いていなかった。俺はこの薄暗い部屋の中にあるベッドの上に座ってーーー雪が降っている夜空を眺めている未来を見た。彼女も俺の視線に気付いたのか、俺の方を向いて
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