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転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1388話
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うすれば俺達は美味い料理を食えるし、同時に量産型Wにも経験を積ませる事が出来る。
 ホウメイの調理技術を量産型Wに習得させるという意味では、まさにベストの選択と言えるだろう。
 いっそ四葉をこっちに派遣して、ホウメイと一緒に技術交流をさせるというのも手か?
 一度四葉に提案してみるのもいいかもしれない。
 そんな風に考えている間にも、マリューとユリカの間でも会話は進んでいく。

『では、そろそろニヴルヘイムに来て貰える? そこにいれば反乱軍が攻撃してくるかもしれないし。……もっとも、この宙域に攻撃をしてくるとは思えないけど』
『あ、あははは。じゃあ、早速ニヴルヘイムの中に向かいますね。ミナトさん、お願いします』

 ユリカがどこかわざとらしい笑みを浮かべてマリューに答える。
 実際問題、今のニヴルヘイムに攻撃を仕掛けてくるというのは自殺行為以外のなにものでもないしな。
 この世界の戦力でニヴルヘイムをどうにかしようと思っても、まず確実に無理だろう。
 現在ナデシコ世界で最強の攻撃力を持つのがグラビティブラストだが、これを使用出来るのはナデシコと木連くらい。
 だとすれば、連合軍の一部とクリムゾングループ、ネルガル社長派の野合とでも呼ぶべき勢力はどう考えてもグラビティブラストを運用は出来ない。
 いや、もし運用したとしても、ヤンマのグラビティブラストはシャドウでも無傷で――バリアは1枚抜かれたけど――防ぐことが出来る程度の威力しかない。
 シャドウのバリアとは比べものにならない防御力を持っているニヴルヘイムに、毛程の傷すら付ける事は不可能だろう。
 ……ああ、でもネルガルは俺達が連合軍に売った相転移エンジンを使ってナデシコ級を建造してた筈だ。そう考えれば、もしかしたらグラビティブラストを使用出来る戦艦が出てくる可能性はあるな。……それが無意味だとしても。
 後は……クリムゾングループか。
 ネルガルに匹敵する大企業なだけに、何らかの新兵器を開発していたとしてもおかしくはない。いや、寧ろ開発していて当然と言うべきか。
 そうでなければ、とてもではないが今回の反乱に勝算を見出す事は出来なかっただろう。
 つまり、この反乱に参加したからには何らかの秘密兵器の類があってもおかしくない。
 それとも、もしかして木連頼りとかか?
 ……いやいや、まさかそんな事はないだろう。
 まぁ、クリムゾングループについての詳しい話は、それこそ後でアカツキ辺りに聞けば問題ないだろう。向こうが何らかの新兵器を開発していたというのであれば、少なからず情報は入ってるだろうし。
 ナデシコに先程俺の方へと近づいてきたメギロートが近寄って行くのを眺めながら、そんな風に考える。
 まさか、バリア技術だけでどうにかしようとしているなんて事はないよな?
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