能力崩し(AIMダウナー)
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、今まで短時間に複数回能力を使用したことなかったな・・・。)
「能力の使い過ぎ?」
「かもしれない。逃げながら何度か使っていたから・・・」
ブー・・・、ブー、ブー・・・
結標の服からかすかな振動音が響く。
結標はポケットから振動の元。もとい携帯電話を取り出し耳に当てる。
「はい。結標。・・・あぁ、あなたね。・・・わかったわ。・・・彼に?
・・・ええ、わかったわ」
俺に携帯を差し出す。
俺は無言で受け取り耳に当てる。
「もしもし」
「君が桐原 瞬か?」
「えぇ。あなたは?」
「それはとりあえず置いておこう。要点だけ話す。君は命を狙われている」
「知ってます」
「だがとりあえずそれは解決できそうだ。オーダー主をこちらで対処した」
「対処・・・?」
「それと、重要なことを君には知っておいてもらいたい」
「なんですか?」
「君の能力についてだ。今テレパス系の能力者によって君の能力を引き出すため
特定の計算式を頭に直接送る。」
「能力を引き出すって、俺はもう能力は発現して――」
言いかけている最中に計算式が頭の中に流れ込んでくる。
「こ、これって・・・。AIM拡散力場の・・・」
「そうだ。それが君の能力だ」
「じゃあ、俺は能力を二つ持って――」
「みぃつけた・・・」
俺と結標は背後を振り向く。
そこには俺を執念に追いかけていた女性が立っていた。
「学園都市第4位・・・。原子崩し・・・。麦野・・・」
結標はかなり緊迫した表情でそう言葉を漏らす。
「え、原子崩しって!あのレベル5の!?」
「そうよ」
「さて、そろそろ本気で消えなさい!!」
麦野は声を発すると同時に能力を俺に向けて発射する!
「くそ!!」
俺はとっさに右手を前に出し、先ほど送られた計算式により演算処理を行う
すると俺の右手に触れる寸前で、麦野から射出されたビーム上の攻撃は霧散していった。
「な・・・、何しやがった!」
麦野は少し焦りの色を見せる。
再び攻撃態勢に入ったとき、何かの音楽が流れ始める。
「はい。どうした?」
麦野は自分のポケットから携帯を取り出す。
「あぁ?・・・わかった」
話を終えたようで携帯をポケットにしまう。
「命拾いしたな」
それだけ言うと、麦野は背を向け夜の闇に消えていった・・・
よくわからないが、俺も結標も糸が切れたようにその場に座り込む。
そして結標は携帯をスピーカーモードにする。
「言ったろう。命が狙われているのはとりあえず大丈夫だと」
「ところで?さっきの桐原の能力はなんだったの?」
結標は俺の右手を見ながら電話の主に問いかける。
「あぁ、桐原本人はもう気づいていると思うが、AIM拡散力場の撹乱だ」
「
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