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STARDUST唐eLAMEHAZE
第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#8
CRAZY PLATINUM LIGHTNING 〜雷吼〜
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【1】

 花京院の操る幽波紋(スタンド)法皇の緑(ハイエロファント・グリーン)』の全体が、
完全に少女の外へと抜き出された。 
 承太郎の幽波紋(スタンド)星の白金(スター・プラチナ)』 に
頭部を鷲掴みにされたその姿は異星人、
或いは未来人の様な形態(フォルム)
甲殻類がその身に纏うようなプロテクターを局部に装着していた。
 鮮やかなエメラルドグリーンの、
その全身はまるで深海生物のように発光を繰り返している。
「花京院! これがテメーのスタンドかッ! 
緑色でスジがあってまるで光ったメロンだな!」
 承太郎は、スタープラチナが頭部を拘束したスタンドを()め付ける。
「引きづり出した事……ッ! 「後悔」するぞ……!
空条……承太郎……ッ!」
 スタンドと本体を結ぶ法則(ルール)による影響で、
頭蓋を圧迫する苦痛に堪えながら花京院は口中を軋らせた。
「ケッ! 強がってんじゃあねー。 
額にスタープラチナの指の痕がくっきり出てんだよこのタコ。
このまま……テメーのスタンドのド(タマ)をメロンのように叩き潰せば
“テメーの頭も潰れる” ようだな? ちょいと締め付けさせてもらうぜ。
そして気を失ったところでテメーをオレのジジイの所へ連れて行く……
DIOのヤローの事を洗いざらい喋ってもらうぜ!
テメーが望もうと望むまいとなッ!」
 そのとき、承太郎のスタンド、スタープラチナが眼前の異変を捉えた。
花京院のスタンド、『法皇の緑(ハイエロファント・グリーン)』の手の平から
緑色のオイルのような液体が湧き水のように滔々と沁み出ずり、
絶え間なく下方へと溢れだしていた。
「花京院ッ! テメェ! 今更妙な真似をするんじゃあねえ!!」
 そう叫んで頭部への圧迫を強めようとスタープラチナの手に力が籠もる。
 そのとき、だった。 
「かはッッ!!」
 突如、腕の中の吉田 一美が口から血を吐いた。
 その返り血が、承太郎の顔にかかる。
「ッッ!?」
 その事に、承太郎は一瞬呆けたような顔になり、
その影響でスタンドは完全な無防備状態になる。
「くらえ……我がスタンド、 『法皇の緑(ハイエロファント・グリーン)』 の……」
 艶めかしく動くスタンドの掌中で、
緑色の液体が水中の軟体生物(アメーバ)のように浮き上がり、
そしてうねりながら攪拌(かくはん)され、集束していく。
 ソレは、やがて硬質な翡翠の「結晶」と化し、
眩い輝きを以て一斉に弾けた。
「!!」



『エメラルド・スプラッシュッッッッッ!!!!!』



「前をみなさいッ! 承太郎ッ!」
 己が流法(りゅうほう)名を高々と宣告した花京院の声とほぼ同時に、
我へ返ったシャナが
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