第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#8
CRAZY PLATINUM LIGHTNING 〜雷吼〜
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ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!
『オォォォォォラァァァァァアァァァァァァァ――――――ッッッッッッ!!!!!!』
まるで魂すらも軋むような、慟哭の咆吼を同時に上げる承太郎とスタープラチナ。
そして両者の咆吼に呼応するが如く、
その生命の脈動と精神の胎動が具現化したかのように、
白金色に輝く無数の光が、スタープラチナの全身から発せられた。
「うぅッッ!?」
「むぅぅ!!」
突如、目の前で顕現した光の波に照らされたシャナとアラストールが、
ほぼ同時に声をあげる。
その光の中心部。
スタープラチナから発せられた光は白夜の太陽よりも明るく周囲を照らし、
電磁波のようにバリバリと音を立てながら爆ぜ、放電を繰り返し、
そして激しく炸裂した。
「な、何ィッッ!?」
花京院の放った必殺の流法 『エメラルド・スプラッシュ』は
その光の波に呑まれ、やがて徐々にその直進力と貫通力とを失っていく。
「うぅ……ッ! 目……目がくらむッ! 限界なく明るくなるッッ!!
一体何!? この 『光』 は!?」
光に目をやられないように黒衣の袖で視界を覆ったシャナに対し、
「むう! 馬鹿な! 信じられん! “彼奴の存在の力が増大しているッ!” 」
突如胸元のアラストールが叫んだ。
「ウソでしょ!? アラストール! “怒って強くなれる” なら
誰も苦労なんてしないわ!」
眩い光に照らされ、シャナの炎髪と灼眼も白く染まった。
「うむ……確かに通常の理ではそうだ。戦闘中に我を失う等愚の骨頂。
だが思い返して見よ。彼奴は、何の戦闘訓練も受けていないにも関わらず
フレイムヘイズであるおまえと互角に渡り合った。
人の身でありながら “封絶” の中で動き、数多の『燐子』をたった一人で粉砕した。
そして現に今も、手練れの異能者を相手に全く引けをとっておらん……!」
「そ、それ、は……」
鋭敏な頭脳を持つ筈の少女も、理から外れた事象に対しては押し黙るしかない。
「お前には黙っていたが、我には初めから解っていた。
彼奴の運命の「器」は、常人のソレではない。
彼の者、 “幽血の統世王と全く同じ” なのだ」
「え!?」
予期せぬ、言葉。
承太郎とDIO。
光と闇。
流星と世界。
バラバラの記号がランダムにシャナの思考の内に点灯する。
「俗な言い回しになるが、今はこう云うしかないだろう……
『例外』 或いは 【特異点】 と……」
『ッッッッッッラァァァァァァァァァァァァァッッッッッッ!!!!!!』
交差したその両腕を、スタープラチナ
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