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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(零篇)
第113話
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…………」

ティの説明を聞いたレンは黙り込み

「昔いた場所………そうか。」

「共和国の西端にあったっていう教団の拠点(ロッジ)のことだな?」

ロイドは察した後頷き、ランディは真剣な表情で尋ねた。

「………はい。たぶん、この縦穴は”煉獄”に続く黄泉路を見立てて建造されたんだと思います。女神(エイドス)を否定する概念としての悪魔に近づき、利用するため………そして彼らに供物を奉げる”儀式”を執り行うために。」

「………最低の連中ね。」

「ハッ、道理で辛気臭い匂いがするわけだ。」

ティオの話を聞いたエリィは表情を歪めて呟き、ランディは怒りの表情で呟いた。



「………――――だったら俺達の仕事は一つだけだ。俺達の道を拓いてくれた人達のためにも。そして、俺達の帰りを待っているキーアのためにも………その辛気臭い幻想を叩き壊して………陽の光の下に引きずりだしてやる!もう誰も、辛くて哀しい思いをしなくて済むように………!」

一方ロイドは考え込んだ後決意の表情で言い

「………ロイドさん…………」

「………………………」

ロイドの言葉を聞いたティオは驚きの表情でロイドを見つめ、レンは静かな笑みを浮かべていた。

「ったく、熱血野郎と言いたいところだが………ま、今回ばかりはそいつに一枚乗せてもらうぜ。」

一方ランディは苦笑した後口元に笑みを浮かべて頷き

「ふふ、私も乗った。敵は、全てを陰から操っていた得体の知れない蜘蛛のような存在………でも、今の私達ならきっと届くことが出来るはずよ。」

「……はい。絶対に………負けません!」

「あたし達も力を貸すわ!」

「勿論ミントも!」

「全力で君達を支援する!」

「王であり……神である私もそのような外道……決して見逃せません。私も勿論力を貸します!」

「貴方達に力を貸すこと……それが大切な妹達を守る事なら喜んで力を貸しましょう!」

「レンも当然協力するわ………!」

ランディに続くようにエリィ達もそれぞれ力強く頷いた。

「よし、それじゃあ行こう。クロスベル警察・特務支援課所属、ロイド・バニングス以下4名―――」

「同じく遊撃士協会所属、エステル・ブライト以下4名―――」

「同じくメンフィル帝国軍所属、レン・H(ヘイワーズ)・マーシルン以下2名―――」

「これより事件解決のため強制潜入捜査を開始する………!」



こうしてロイド達は”太陽の砦”の遥か下を目指して、探索を開始した………!





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