第113話
[6/6]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
…………」
ティの説明を聞いたレンは黙り込み
「昔いた場所………そうか。」
「共和国の西端にあったっていう教団の拠点のことだな?」
ロイドは察した後頷き、ランディは真剣な表情で尋ねた。
「………はい。たぶん、この縦穴は”煉獄”に続く黄泉路を見立てて建造されたんだと思います。女神を否定する概念としての悪魔に近づき、利用するため………そして彼らに供物を奉げる”儀式”を執り行うために。」
「………最低の連中ね。」
「ハッ、道理で辛気臭い匂いがするわけだ。」
ティオの話を聞いたエリィは表情を歪めて呟き、ランディは怒りの表情で呟いた。
「………――――だったら俺達の仕事は一つだけだ。俺達の道を拓いてくれた人達のためにも。そして、俺達の帰りを待っているキーアのためにも………その辛気臭い幻想を叩き壊して………陽の光の下に引きずりだしてやる!もう誰も、辛くて哀しい思いをしなくて済むように………!」
一方ロイドは考え込んだ後決意の表情で言い
「………ロイドさん…………」
「………………………」
ロイドの言葉を聞いたティオは驚きの表情でロイドを見つめ、レンは静かな笑みを浮かべていた。
「ったく、熱血野郎と言いたいところだが………ま、今回ばかりはそいつに一枚乗せてもらうぜ。」
一方ランディは苦笑した後口元に笑みを浮かべて頷き
「ふふ、私も乗った。敵は、全てを陰から操っていた得体の知れない蜘蛛のような存在………でも、今の私達ならきっと届くことが出来るはずよ。」
「……はい。絶対に………負けません!」
「あたし達も力を貸すわ!」
「勿論ミントも!」
「全力で君達を支援する!」
「王であり……神である私もそのような外道……決して見逃せません。私も勿論力を貸します!」
「貴方達に力を貸すこと……それが大切な妹達を守る事なら喜んで力を貸しましょう!」
「レンも当然協力するわ………!」
ランディに続くようにエリィ達もそれぞれ力強く頷いた。
「よし、それじゃあ行こう。クロスベル警察・特務支援課所属、ロイド・バニングス以下4名―――」
「同じく遊撃士協会所属、エステル・ブライト以下4名―――」
「同じくメンフィル帝国軍所属、レン・H(ヘイワーズ)・マーシルン以下2名―――」
「これより事件解決のため強制潜入捜査を開始する………!」
こうしてロイド達は”太陽の砦”の遥か下を目指して、探索を開始した………!
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ