2話 未遂だからいいじゃん!!
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in〜トラペッタ〜
大きな門を開き僕らはいざトラペッタの街へと入っていく。
この町は僕は初めてではない。城のお使いで何度か来たことがある。もちろんトロデ王もミーティア姫も来たことがある。だけどヤンガスは来たことがないらしく辺りを物珍しそうな目で見回していた。
「これ!ヤンガス。お主の様な人相をした男が人を見つめるでない!ほれっ、お主が睨みつけたから子供が怯えて逃げて行くではないか!」
「いやそれはおっさんが緑色をしたまm」
僕は急いでヤンガスの口を押さえた!この先を言われるとトロデ王がシケモードに入ってしまう…いや僕も今の子供が逃げて行ったのはトロデ王のせいだと思うよ。
「なっ…なにをするでがすか兄貴!」
僕が抑えていた手を離すと直ぐにヤンガスが反論し始めた。取り敢えず僕はウィンクをしてみる。そうしたら何かを感じ取ったのかヤンガスはこれ以上何かを聞くことはなかった。うんいい子だ!
ある程度町の中心に来るとミーティア姫が止まりトロデ王がぴょんと馬車から飛び降りた。
「ふむ、着いたようじゃな。わしの記憶に間違いがなければ確かこの町のはずじゃ。この町のどこかにマスター・ライラスと呼ばれる人物が住んでいるはずじゃ。」
「ちょっと待ってくれよおっさん!アッシらが追っていたのはドルマゲスってやつじゃなかったでがすか?」
確かにそうだ。僕たちはドルマゲス追ってこの町に来た。何故のこの町を訪れるのか僕も疑問に思っていたんだけど…トロデ王の顔から察するに単なる寄り道って事はなさそうだ。
「そうじゃ!憎きはドルマゲス!わしらをこの様な姿に変えたとんでもない性悪魔法使いじゃ!いったいあやつめはどこに姿をくらませてしまったのか!?一刻も早くあやつめを探しだしこの忌々しい呪いを解かねばならん。でなければあまりにもミーティア姫がふびんじゃ。せっかくサザンビーク国の王子と婚儀も決まったというに…ド、ドルマゲスの奴めっ!」
うんうん。それで?何故ライラスって奴を探すんですか?トロデ王。
「というわけでエイト。さっそくじゃがライラスなる人物を探しだしてきてくれぬか?」
はっ?……んっ?……へっ?……どういうことですか?トロデのおっさん。話をまとめると、ドルマゲス許せん。→ミーティアがふびん!→だからライラス探してきて。どういうことですか〜
「おっさん…その話じゃあなんでライラスを探しだして来るのかという理由がどこにも見当たらないでがすよ。もっと詳しく教えてほしいでがす。」
僕がトロデ王の奇々怪界な考え方を頭をフル回転させて理解しようとしていたがトロデ王と上司関係が全くないヤンガスが助け舟を出してくれた。ありがとうヤンガス…
「ふむ、話が見えぬか?ライラスこそがドルマゲス
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