No,001
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こんなにも世界が理不尽で満ちているとは、思っていなかった。
“理不尽”
この言葉を知ったのは、何時だったろうな。
深い闇の中にいるみたいだった。
毎日が、ほとんど同じ。
大抵の自由は効くけれど、それも限度がある。
知ってるのは、いつだってつまらないことばかりだ。
昔は、こんな俺だって希望があった。
努力は必ず報われて、笑顔はすべて本物に見えた。
全て、信じていたさ。俺だって。
それでもあるだろう?わからなくなるときがさ。
そんなときには、いつも、仲間がいた。
だから俺は、笑えたんだ。
不安は、分かち合ってくれた。
涙も拭ってくれた。
暖かい何かが、いつも側にいてくれた。
それは、かけがえのない仲間だったんだ。
いつか、やってやるよ。
お前らの無念は、俺が、必ず。
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