第112話
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同日、23:30―――
〜夜・東クロスベル街道・上空〜
マフィア達が待ち受けている中、ロイド達を乗せたガプタールは空を飛行して通り過ぎ、ガプタールに気付いたマフィア達はガプタールに向けて機関銃を放ったが既に去った後であった。
「ヒュウ!やっぱ空だと守りががら空きだぜ!」
「まさかこんな簡単に突破できるなんて……」
「ハハ、ヨアヒムもまさか空を飛んで来るとは思わなかっただろうね。」
「……ですね。」
「クク……悪魔に天使、闇夜の眷属やエルフと来て、止めは竜か………つくづく異種族との縁に恵まれているな、特務支援課は。」
飛行しているガプタールの背に乗っているランディは口笛を吹き、エリィとロイドは微笑み、ティオは静かな笑みを浮かべ、セルゲイは口元に笑みを浮かべていた。
「フフ………それにしてもまさか私達がガプタール様の背に乗って決戦の場へ行く事になるなんて……」
「ええ………父様達の血を引く私達が父様達が歩んだ道と同じ道を歩む………こんな素晴らしい偶然、滅多にないでしょうね………」
「確か狐伯蓮さんも父さん達と一緒にガプタールさんの背に乗って決戦の場へ行った事があるんだよね?」
セティとエリナは微笑み、シャマーラは狐伯蓮に尋ね
「うむ。あの時はユエラの顔が見物だったぞ。いつも仏頂面のあの娘が悲鳴を上げながら恐怖の顔をしていたからな………」
尋ねられた狐伯蓮は口元に笑みを浮かべて答え
(あ、あはは………ユエラさんが聞いたら絶対怒りますよ?)
(相変わらずいじわるだな〜、狐伯蓮は………)
「あのユエラ姉様が………正直、想像できないのですが。」
狐伯蓮の話を聞いた水那とアトは苦笑し、エリナは驚き
(何でユエラはあんなに怖がるんだろうね〜?空を飛ぶ感覚ってすっごい気持ちいいのに!)
(私は空を飛ぶ事はあんまり好きじゃないわよ………私達は大地に住まう木精なんだから。)
クレールは首を傾げ、クレアンヌは静かな表情で答え
「そういえばユエラ姉さんは高い所が苦手だって母さんから聞いた事があるな〜。」
シャマーラはある事を思い出して呟いた。
「………このまま、まっすぐ進めばよいのだな?」
その時ガプタールの声が聞こえ
「はい。このまま真っ直ぐ行くと分岐点が見えるので、そこを左に曲がって下さい。」
「うむ。」
ガプタールの声を聞いたロイドは頷いて答えた。
「………グルルルル………」
するとその時ツァイトは唸り声を上げ
「ツァイト………?」
「何だ、何かあんのか?」
ツァイトの様子を見たロイドとランディは不思議そうな表情でツァイトを見つめた。
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