第111話
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〜夜・IBC〜
「……完全に気絶しているな。」
地面に倒れている警備隊員の状態を確かめたセリカは呟き
「今のは一体……」
「どうやら全く別の場所から操っていたみたいですね………しかも………かなり離れた場所かもしれません。」
倒れた警備隊員を見て呟いたロイドの疑問にティオは推測して答えた。
「もしかして……そこから警備隊員や悪魔達全員を操って!?」
「チッ………ヨアヒム本人を叩かない限り、どうしようもねぇってことかよ!?」
ティオの話を聞いたエリィの推測を聞いたランディは舌打ちをした。
「―――居場所は判明している。」
「え………」
その時静かな口調で呟いたアリオスの言葉を聞いたロイドは仲間達と共に驚いた。
「エステルとヨシュア、ミントとフェミリンスが”教団”の拠点を発見した。場所はクロスベル北東にある”アルモリカ古戦場”―――そこに行方不明者達が入った痕跡を発見したそうだ。ちょうど今、潜入経路を調べてもらっている。」
「古戦場………あんな場所に!」
「確かに何かありそうな遺跡でしたけど………」
「だったらそっちを叩けば……!」
アリオスの説明を聞いたロイドとエリィは驚き、ランディは口元に笑みを浮かべ呟いた。その時アリオス達がロイド達に近づいた。
「……そう簡単な話じゃない。どうやら東クロスベル街道にも相当な戦力が展開しているようだ。主にマフィアどもらしいがな。」
「いずれにしても……俺達が自由にできる戦力は限られている。せめて車さえあればな。生憎、警察の車両はあらかた警備隊に奪われてしまったようだ。」
ロイド達に近づいたダドリーは苦々しい表情で説明し、セルゲイは背後にいるメンフィル兵達に視線を一瞬向けた後、真剣な表情でロイド達に言った。
「くっ………」
「………徹底していますね。」
2人の話を聞いたロイドは唇を噛み、ティオは静かに呟いた。
「……お前達が望むのなら、ここにいるメンフィル兵達をマフィア共にぶつけてやってもいいぞ。―――その代わり、マフィア共の命は保障できん上、クロスベル市の守りが低下する事を覚悟しておけ。」
「それは………」
「あの悪魔共に警備隊や警官隊の装備じゃ心許ねぇな………」
「ええ………やはり魔族との戦いに慣れ、対悪魔用の装備も持つメンフィル兵達の力はクロスベル市の守りに必要ですね……」
そしてリウイの話と忠告を聞いたエリィは複雑そうな表情をし、ランディは考え込みながら呟き、エリナはランディの言葉に頷いた。
「だったら、車ではないけど、車よりも早く、襲撃を受けにくい存在を俺が用意するよ。」
するとウィルがロイド達に提案し
「へ………
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