第111話
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含め、大陸全土の民達を傷つけた国際的な犯罪組織だ。壊滅させたはずの組織がまだ活動していると知れば、メンフィル(俺達)だけでなく、エレボニアやカルバードも黙っていないだろう。たまたまプライベートでクロスベルを訪問していた俺達が奴等より行動が早かっただけの話。決してクロスベルとメンフィルが親密な関係であると思うな。」
ディーターの質問にリウイは静かな口調で説明し
「リウイお義兄様の言う通り、お義兄様やメンフィル帝国がおじいさまの後ろ盾ではないので、そこの所は理解の方をお願いします、ディーターおじさま。私とおじいさま――――マクダエル家とリウイお義兄様達との関係はあくまで”家族”としてです。」
「で、でもエリィ………何故メンフィル帝国の皇族と……それも皇帝夫妻や皇族達と直接的な繋がりがあるのに、その縁を頼ってクロスベルの今の状況を変えないのかしら?リウイ陛下達が介入すれば、クロスベルの今の状況をより良くすることは可能だと思いますし……」
リウイの説明に続くように話したエリィの説明を聞いたマリアベルは戸惑った表情で尋ねた。
「おじいさまが望まなかったの。お姉様達が死んだ父と母のようになってほしくなかったし、第一それをしてしまったらおじいさまを苦しめていたハルトマン議長達と同じ事をするようなものだもの。」
「なるほどな………………」
「敢えて苦難の道を選ぶとは………さすがとしか言いようがないですわね。」
「………………………………」
エリィの説明を聞いたディーターとマリアベルは重々しく頷き、アリオスは目を閉じて黙り込んでいた。
「……話は変わるがティオ。病院で再会した時から疑問に思っていたが……その翼はもう隠さなくていいのか?」
一方ある事に気付いたリウイはティオに視線を向けて尋ね
「………はい。私の事情を知った皆さんに受け入れてもらえましたので………これからはありのままの自分で生きていきます………!」
尋ねられたティオは頷いた後リウイに微笑み
「そうか………どうやらようやく自分の居場所を見つけたようだな………」
ティオの笑顔を見たリウイは静かな笑みを浮かべた。
「はい……今まで心配して下さってありがとうございました……私の居場所はここです!」
リウイの言葉に頷いたティオは笑顔で頷いた後、ロイドの右腕に抱き付き
「ちょ、ティオ!?」
「なっ!?」
「ティオちゃん!?」
「おおっ!?かかかっ!またもや面白くなりそうな予感!」
ティオの行動にロイドとラグタス、エリィは驚き、ギレゼルは驚いた後陽気に笑い
「ヒュ〜、やるじゃないか、ティオすけ。」
「わあ……!結構大胆だね、ティオ♪」
ランディは感心し、シャマーラは微笑
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