第111話
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エリナは苦笑しながらシャマーラを諌めた。
「これでそれぞれの役目は決まりましたね。それじゃあみんな、早速乗り込もうか―――」
その様子を見守っていたロイドが仲間達にガプタールに乗るよう促したその時
「ロイド―――――!」
キーアの声が聞こえ、声が聞こえた方向を見つめるとIBCの出入り口付近にディーター、マリアベル、シズクがロイド達に近づき、キーアが走ってロイドに抱き付いた。
「キーア………」
「みんな、無事でよかったよ〜。」
「……ああ。心配してくれてありがとう。」
安堵の溜息を吐いているキーアにロイドは微笑み
「それにおじさまとベル、シズクちゃんまで……」
自分達に近づいてきたキーアたちを見つめたエリィは驚いた。
「ふふ………皆さん、お疲れ様ですわ。」
「外の騒ぎが収まったと聞いてね。様子を見に来たのだが………まさかここでかの”英雄王”達と邂逅できるとは思わなかったよ。ハッハッハッ!初めまして。私はディーター・クロイスと申します。」
ロイド達に近づいたマリアベルは微笑み、ディーターは説明した後リウイ達に視線を向け、声をあげて笑った後、リウイ達に会釈をした。
「………IBC総裁、ディーター・クロイスとその娘、マリアベル・クロイスか……」
「まあ。じゃあ貴女がエリィの話にあったエリィのお友達ね。フフ、いつもエリィと仲良くしてくれてありがとう。」
一方リウイは静かな様子を纏ってディーターとマリアベルに視線を向けて呟き、リウイの言葉を聞いたイリーナはマリアベルに微笑み
「………?あの………失礼ですが、イリーナ皇妃とエリィの関係は一体どういう関係なのでしょうか?」
微笑まれたマリアベルは戸惑った後尋ね
「……イリーナ皇妃は私の血の繋がった姉よ。」
イリーナの代わりにエリィが答えた。
「なっ!?」
「何……!?」
「ええっ!?エ、エリィ!その話は本当なの!?」
エリィの話を聞いたディーターとアリオスは驚き、マリアベルは驚いた後尋ね
「ええ。以前話した事があるでしょう?メンフィル大使館で働き、後にメンフィルの貴族の方に嫁いだ姉がいるって。その姉がこちらの女性――――イリーナお姉様よ。」
「た、確かにその話は聞きましたが………まさかその方がかの”聖皇妃”だったなんて………」
「フム…………という事はリウイ陛下達はエリィ達やクロスベルの危機を知り、メンフィルから駆け付けたのでしょうか?」
エリィの説明を聞いたマリアベルは戸惑った後驚きの表情でイリーナを見つめ、ディーターは考え込んだ後真剣な表情でリウイに尋ねた。
「勘違いするな。俺達がここに居あわせたのはたまたまだ。それに”教団”は我が国の領の民達を
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