第111話
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つめられたエクリアはエリィに微笑み
「………はい!」
微笑まれたエリィは笑顔で答えた。
「フッ………―――さてと。こちらはこちらで少々問題があるな………」
その様子を見ていたリウイは静かな笑みを浮かべた後真剣な表情で考え込み
「何が問題なのでしょうか?」
リウイの言葉を聞いたロイドは尋ねた。
「兵達を指揮する将の数だ。クロスベル市内は区画がそれなりに分かれているからな……兵達をそれぞれの区画に宛て、各街道方面で迎撃する数は十分足りているが肝心の指揮する将が俺とプリネ、ツーヤ、レーヴェ、ウィル、チキしかいない上……ウィルにはここの防衛の指揮をしてもらおうと思っているから、実質指揮する将は5人しかいない。各街道方面に4名は必要の上、市内に侵入した者達の迎撃用に最低4、5名は必要だ。」
「え………カーリアンさんやセオビットさん、エヴリーヌさんは兵の指揮を取らないんですか?」
リウイの話を聞いたティオは意外そうな表情をして尋ね
「こいつらは”将”としての戦闘能力は高いが指揮能力は低い。カーリアン達の場合、余計な事をさせず個別で戦わせた方が良いしな。セオビットは最近自分から戦闘指揮について学び始めているが………まだ指揮をさせるには早い。」
「なによ〜。私達一人一人が一般兵の部隊の人数以上の働きをしていて、どこに文句があるのよ?」
尋ねられたリウイは厳しい表情で答え、それを聞いたカーリアンはリウイを睨んだ。
「ククク………おいおい、リウイ。俺達を忘れるなよ。」
一方ギュランドロスは不敵な笑みを浮かべてリウイを見つめ
「何?」
見つめられたリウイは眉を顰めた。
「俺はかつてはユン・ガソルの王!ルイーネ達だって当然兵の指揮をした事はある上、特にエルミナは軍師として天賦の才を秘めている!加えて俺達と戦ったヴァイス達もいれば、将の不足分ぐらいすぐに足りる!」
「…………………………」
ギュランドロスの説明を聞いたリウイは考え込み
「ヴァイス。ギュランドロスの言っている事は真実か?お前に指揮能力がある事はわかるが………」
ヴァイスに視線を向けて尋ねた。
「ああ。その点は大丈夫だ。ギュランドロスも言っているようにギュランドロス達の指揮能力は高い上、中でもエルミナが軍師の能力としてかなり秀でている。かつて彼女が指揮する部隊と戦った時も彼女の指揮によって苦戦したもんだ………」
「………その私の策を破り、何度も勝利しておきながらよくもそんな事が言えますね。私に対する皮肉ですか?」
リウイに説明するヴァイスの話を聞いたエルミナは苦々しい表情でヴァイスを見つめたが
「まさか。俺は事実を言ったまでだし、エルミナは俺が知る軍師の中でも一番の軍師だと
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