第74話
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は驚いた後困惑の表情で二人を見つめていた。
「くっ……不良ごときがどうして……」
ヨアヒムは悔しそうな表情で呟いたその時、エニグマが鳴る音がし
「あ……」
「さっきまで通信が繋がらなかったのに……!」
エニグマの音を聞いたロイドは声を上げ、エリィは明るい表情をした。そしてロイドは通信を開始した。
「はい、こちら特務支援課―――」
「よ、よかった〜!ロイドさん、無事でしたか!警備隊に追われてるって聞いてどうなったのかと……!」
「フラン……無事だったのか!」
「はい……!こちらも反撃に転じました!それと遊撃士達が破壊された通信ターミナルを復旧してくれたらしくて……限定的ではありますが導力通信が回復できました!」
「そうか………!」
通信相手―――フランの言葉にロイドが頷いたその時、再びエニグマが鳴ってある通信相手がロイドに話しかけた。
「ハッ、復旧できたのはボクの情報のおかげだけどな!」
「その声は……ヨナか!」
「ああ、天才ヨナ様さ!ついでにIBCと協力して導力ネットも回復してやったぜ!ありがたく思えよな!」
「はは………恩に着るよ!」
「現在、警官隊がそちらに応援に向かっています!それとお姉ちゃんたちへの連絡はこちらでも試してみます!ロイドさん、どうか気をつけて!」
「せいぜい死ぬなよ〜!」
「ああ……!」
フランとヨナの通信を終えたロイドはヨアヒムを睨み
「くっ、馬鹿な……………」
ヨアヒムは次々と起こる予定外の出来事に唇を噛みしめた。
「―――そういう事だ。”D∴G教団”幹部司祭、ヨアヒム・ギュンター。これ以上、このクロスベルで好き勝手な真似はさせんぞ?」
そしてアリオスはヨアヒムに太刀の切っ先を突き付けてヨアヒムを睨み
「クク……いいだろう。……こちらの戦力はマフィアと合わせて千名近く………しかも無尽蔵の体力を持ち、眠る必要すらない………歯向かう者は皆殺しにした上で我らが御子を取り戻してくれる………ハハハ……!楽しみにしているがいい………!!!」
ヨアヒムは凶悪な笑みを浮かべて笑った後地面に倒れた!
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