ハイスクールD×D 英雄を求めて
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「じゃあ、見てな。槍術と体術にルーン魔術を加えた最高の一撃を!!」
全力で踏み込むと同時に原初のルーンを刻んだゲイ・ボルグで心臓を貫く。
「はっ、無駄だ!!オレはアーカードのごふぅ、な、なぜ再生が、命がどんどん減って」
「アーカードだかなんだかは知らねえが、オレの槍にぶち抜かれて無事に済むわけないだろうが」
「い、いやだ、こんな所で死んでたまるかああああ!!」
「しぶといな。ならばその命、捧げてもらおうか。燃やし尽くせ木々の巨人、灼き尽くす炎の檻ウィッカーマン!!」
呼び出すのはドルイドの儀式において造られる人形の檻であり、自分ごと体内に取りこんだものを神へと捧げる業火を身にまとう。今回は人一人分だけの大きさなのでそこまで大きくないが、それでも3m程の大きさがある。木で出来た巨人が男を檻に閉じ込めて業火によって自分ごと全てを燃やし尽くした。
「ドルイドの儀式に使われる祭壇に似ていますね。ですが、あれを捧げても良かったのですか?」
「あとでちゃんとまともな物を捧げ直しておくさ。それに昔から人を生贄にしてたからな。たぶん大丈夫だろう」
「それにしても、一体何だったんでしょうか?心臓を貫かれても少しの間は平気そうでしたが」
「おそらくは蘇生魔術の重ねがけだろうな。だが、その再生が覚束なくて焦ってたんだろう」
ルーン系統って訳じゃなかったな。悪魔由来の物か?
「念のためにもうしばらくだけ擬態しとけ。それが終わったら、存分にその力を周囲に見せつけてやれ」
「はい」
その後は平和なもんだった。探査のルーンでも奴みたいなのは他にはいないとわかったからな。ロセも制限を解禁して一気に頭角を現した。その結果、すり寄ってくる奴らがウザいらしい。代わりに、オレの方で問題が発生してきた。ギリギリまで引き延ばして、その後はトンズラだな。
side ロスヴァイセ
リンに出会ってから半年。私の実力が認められてオーディン様付きの戦乙女になることが決まった。私はそれを両親やおばあちゃんよりも先にリンに伝えるためにいつもの森の広場に向かった。そこにはいつものようにリンが切り株に座って私を待っていた。
「リン!!」
「よう、ロセ。何かあったか?」
「ええ、私、オーディン様付きになれたの」
「良かったじゃねえか。ついでに丁度良いとも言えるな」
そう言ってリンが、自分の赤い槍とは別に銀色の槍を私に手渡す。
「卒業祝いと就職祝いだな。ちょっと特殊なルーンを刻んである。槍の練習を怠るなよ」
「リン?」
今になって気づいたが、何処か雰囲気が違う。
「何かあったの?」
「ああ、ちょっとな。いや、はっきり言っておくか。オレは此処を離れる
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