第二十一話 特地追加派遣
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んだろうな。おかげでウェーデント自治区とその周辺は治安が本土並みに良い。
まぁ別に連れて行ってもいいんだが……あの爺さん戦にあると妙にテンションが上がり始めるんだよな。特地で無茶しなければいいんだけど……。
「……いいいだろう。で、どのぐらい連れて行くつもりか言っていたか?」
俺の質問にハイドリヒは”失礼”と言って俺が持っていた端末を取ると端末を操作し始めた。ハイドリヒは数秒で調べ終わると端末を見せながら言った。
「1個歩兵連隊と1個砲兵大隊、そして1個戦車中隊です」
ウォルフ爺さんには伝統的な歩兵による敵陣攻撃が大好きだ。簡単に言うと17世紀から19世紀で使われた戦列歩兵で、砲兵隊はその援護、戦車部隊は歩兵部隊が接近する前に露払いするのが役目。ウェーデント伯爵家だけではなく、ほかの貴族でも中には昔からの伝統的な戦い方を固守していた者がいた。ロンディバルトが君主制連合に勝利することが出来たの要因の一つだろう。
「で、如何いたしますか?」
「うーん……まぁ相手は重火器も所有していないようだし、いいんじゃないかな」
ウォルフ爺さんもたまには体を動かさないといけない年ごろだろう。いい運動になるかもしれん。
「ではウェーデント伯爵にはそう伝えておきます」
「この後は?」
「一度仮大統領館に戻り、一泊して明日の朝特地へ戻る予定です」
「そうか……大統領館まであとどのぐらいかかる?」
「あと20分はかかります。なにせ中心部は土地があまり無く、やむを得ず郊外に建てていますので」
「じゃあちょっと寝かせてもらうぞ。昨日碌に寝ていないんだ」
俺はそう言いながらシートを倒すとそのまま目を閉じた。
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