第十四話 大統領救出作戦前
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」
「妾に頭を下げろというのかっ?」
「では戦いますか?あの者たちと」
「うっ・・・」
ピニャはその後も頭を抱え込んだままだった。
・・・・・・・・・・・
「今っなんて言ったの!?」
イタリカの偵察を続けていた中の一人である栗林が驚くように言った。
「隊長ならたぶん大丈夫だっt「その後よ!!」」
「ああ見えてあの人、白兵戦特一級持ちだから」
「なっ!!?」
栗林が驚くのも無理はないだろう。白兵戦特一級はロンディバルト軍でも持っている者が非常に少ない、いわば白兵戦のプロの証なのである。
ちなみにこの証を持っているのはペルシャールのほかにシェーンコップや陸軍元帥ゲルダント・グリッセル、第八SS特殊任務連隊(通称スペツナズ)連隊長アリスタロフなどがいる。
ちなみにこのさらに一つ上があり、白兵戦特S級と呼ばれる。
「そ、そんなのありえない・・・勘弁してよぉ〜・・・」
「ミーストがそれを持っていたらいけない?」
「だって、柄じゃないのよねぇ!地獄のような訓練過程を潜り抜け、鋼のように強靭な肉体と精神でどんな過酷な任務でも遂行可能な人、それが白兵戦特一級!あんな人には似合わないものなのよぉっ!」
栗林が喚いてる中、野戦司令部ではハイドリヒと健軍少将といった数人の部隊指揮官が会議をしていた。
「閣下!こうしている間にも、大統領の生命が危機に瀕しておるのですぞっ!」
第六機甲師団長のアヴジュシナ・ヴェネジクト少将が仮設テーブルに拳を叩きつけながらハイドリヒに迫った。
「落ち着けヴェネジクト少将、指揮官が焦っては兵士たちに悪い影響が出るぞ」
健軍は腕を組みながらヴェネジクト横目で睨んだ。せっかくの出撃の機会を無駄にしたくないヴェネジクトは必死にハイドリヒに訴えるが、ハイドリヒ自身がそれを制止させて口を開いたためすぐに引き下がった。
「ローゼンカヴァリエ連隊の方は?」
「準備完了しております」
そう答えたのはローゼンカヴァリエ連隊副連隊長であるアルベルト・ディートヘルム中佐である。
「うむ、作戦を説明する」
その言葉に各指揮官が自然と姿勢を正した。
「本作戦の第一目標は言わずともわかるだろうが大統領及びシェーンコップ中将の救出である。よって、少数精鋭の部隊で潜入し両名を救出、他部隊の掩護の元離脱する」
ヴェネジクトは今回も出番なしかと顔をしかめた。
「ヴェネジクト少将、卿は第六機甲師団をもって敵の注意を逸らしてもらいたい」
「敵の注意を逸らす、ですか?」
「そうだ、戦車や自走砲で突撃の真似事をするもよし空砲を断続的に発射するもよし、運営は卿に任せる。ただし、実際に攻撃はするな」
「・・・承知」
ヴェネジクトは渋々承諾した。
「我々は待機ですか?」
話しが終わったのを見ると健軍が
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