第十四話 大統領救出作戦前
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の麗人がおやっさんを問い詰め始めた。”どこから来たのか””どこへ帰るのか”そんな感じだ。おやっさんも正直に答えている。
「貴様っ!異世界の敵か!」
「閣下、第一航空騎兵団に連絡したところ、我々を護衛していた戦闘ヘリ2機を向かわせるとのことです」
「いや、下手に刺激するとまずい。ヘリには十分に離れたところで待機するよう伝えろ」
「はっ」
俺はシェーンコップに指示を出すと車外へ出た。シェーンコップが驚きながら付いてきた。
「申し訳ない、部下が何かいたしましたかな?」
俺はおやっさんの胸元を掴んでいる金髪縦ロールに話しかけた。
「降伏なさいっ!」
騎馬に乗っている男装の麗人が首元に剣先を突き付けてきた。
「くっ、まぁ話せばわかr「お黙りなさいっ!」ぐっ」
俺が冷静に話し合いを提案しようとすると金髪縦ロールが平手打ちをかましてきた。その瞬間シェーンコップが銃を抜いた。
「ま、待てっ!とりあえず今は逃げろっ!」
俺は隊員達を制止させて離脱を指示した。隊員達も一応上官からの命令なので渋々従ってあっという間に走り去っていった。残されたのは俺とシェーンコップだけだ。まぁ正直この人数であれば二人でも容易に制圧できる。が、こんな中世の時代だ。下手に敵対行動を取ればあの姫さんが条約違反だ何だと言ってくるかもしれん。下手をすれば戦争だ、それだけは回避しなければ。
俺とシェーンコップは素直に両手を上げて降伏した。
■
第三偵察隊はペルシャールとシェーンコップが捕まった後、桑原の指揮の元再びイタリカ近辺まで戻っていた。大統領拘束されるの報は直ちに特地派遣軍司令に伝えられ、直ちにハイドリヒの直接指揮の元帰還途中の第一航空騎兵団の一部及び一個機甲師団が既にイタリカ周辺を包囲していた。無論下手に荒立てると大統領が殺される危険もあるため、相手に気づかれないよう隠密行動である。そんな中第三偵察隊はその名の通り崖の上でイタリカの偵察を行っていた。
「隊長、もう死んでたりして」
「縁起でもないこと言わないで下さいよ・・」
「だって連れてかれる途中随分ひどい目に遭ってるし・・」
ペルシャールとシェーンコップがイタリカに連れて行かれる道中は待機していた戦闘ヘリによってモニターされていた。それを見ていた将兵たちはあまりの惨さに”直ちにイタリカに攻め入り大統領にした行いをそのまま100倍にして返してやれ”と高らかに謳い合ったほどである。
・・・・・・・・・・・・
その頃イタリカの伯爵邸では薔薇騎士団の隊長であるボーゼスと第二部隊隊長のパナシュがピニャに報告を行っていた。
「なんてことをしてくれたのだ!!?」
ピニャはそう怒鳴りつけるとボーゼスに持っていた杯を投げつけた。杯はボーゼスの額に当たり、血が流れて顔には注がれてい
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