第61話 造反
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ろうが!!蘇らせてやった恩知らずが!!おまんは、いつもそうじゃ。この恩知らず、恩知らず」
武市は怒りに震え、拳を握りしめた。
「武市さ。言いたいことはそれだけか?では、先に地獄で待っていてつかぁさい」
龍馬はトリガーを引いた。爆発音が響き、銃弾が武市の頭を貫いた。
「おのれ、おのれ、りょ、お、ば」
武市は端末魔を残し、ゆっくりと土下座をするような体制で倒れていった。そして、岡田以蔵、高杉晋作と同じように灰と化していった。
龍馬はその様子を何も言わず見つめた。
「おのれ、坂本!!」
天草の声に龍馬は我に返った。が、すでに天草は半身の体制からまるで軽業師さらがらの動きで後ろに跳んでいた。
「逃がすか」
龍馬は拳銃を2発発射した。
「忍法・髪切り丸奥義、渦髪」
天草はキリスト弾圧時に死んだ女たちの髪で結った鞭状のものを凄い勢いで回転させ拳銃の弾を防いだ。が、その安堵感から隙ができてしまった。
目の前に全裸巣姿の沖田が剣を構えていた。
(し、しまった)
と思ったてもすでに時遅しで、沖田の剣が天草を襲っていた。が、沖田は天草が防御する隙をあたえるかのように剣の動きを止めていた。
(しめた!!)
天草は髪切り丸の奥義・渦髪を繰り出そうとした。その刹那、沖田は狙っていたかのように天草の小指を切り落とした。
「ぐわっ!!」
天草は痛みを堪え、渦髪を繰り出しながら後ろへと何度もバクバク宙を繰り返し天高く舞ったと同時に姿を消し去った。
「逃がしたか。しかし、沖田君が加勢してくれるとは以外だったぜよ」
龍馬は沖田に向かって笑いかけた。
「単なる気まぐれですよ。さて、龍馬さん、あなたとも戦ってみたいのですがどうですか?」
沖田は龍馬の方を見ることなくさらりと言ってのけた。
「いや、いや、沖田君。今は遠慮しておくよ」
龍馬もまた天草が去った方角を見つめた。
「そうですか」
感情のない声で沖田は言った。
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