美の四心《ビー・テイフル・ハート》との邂逅
[6/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
・
一方マウイ島で戦う、ブルー&グラトニー組はと言うと―――
「せっ! ぃやあっ!」
「ぬううぅ!?」
テイルブルーは接近戦に持ち込み、足払いから体勢を起こし左裏拳を叩き込む。
更に右ストレートを繰り出し、モスギルディにたたらを踏ませた。
……槍はどうしたのだろうか。
「ほっ」
「う!? あ、えっ!?」
脈絡無くグラトニーがブルーの肩越しに飛び越し、モスギルディに追撃を仕掛ける。
行き成り顔の横を通られたからか、テイルブルーは流石に一瞬ビクッとした。
「せぇっ……!」
「わと、ま、ちょ!?」
右足からの風を使って空中で体勢を変えつつ、砂棍棒と拳での大ぶりな攻撃を打ち込んでいく。
……テイルブルーが範囲外に逃れるのを待たずに。
それでも柿色の左腕を縦一閃した際、仰向けに倒れ込みかかり隙が出来た。
「そこですな!!」
待ってましたとばかりに剛速の蹴りが打ち込まれる。
「……何が?」
「あ」
―――が、右足からの爆風でバク転をかまされ、虚しくから振る。
「ぜえっ!!」
「え―――うぎゃあっ!?」
「……危なっ……!」
と、真正面から突如として青い閃光が迫り、モスギルディの眉間をジャストミートで撃ち抜いた。
……グラトニーのすぐ横を通り過ぎながら。
その閃光の正体であるウェイブランスを引き戻すと、テイルブルーは思い切りヤクザ蹴りをかます。
それも何とか大げさに飛び退いて交わせば……
「……もいっちょ」
「あごふっ!」
「う、ぷへっ!?」
上空に飛び上がっていたグラトニーの、反動で再び飛ぶ程の落下ストンプが炸裂。
―――地上のテイルブルーに砂が掛る。
「こんの! も一発!」
「のへぇっ!!」
「……あぷっ……」
更に追加でブルーが槍ですくい上げを喰らわせて、容易く軽々と宙を舞わせる。
―――空中のグラトニーに砂が掛る。
「んっ!!」
「そりゃあっ!!」
「のわぁぁ?!」
回転して砂を掬い、【ブレーク=ショット】が飛来。テイルブルーがリンボーをする。
水を纏った槍で広範囲を薙ぎ、力一杯の斬り払い。グラトニーが空中ジャンプをする。
『固定強化』された砂散弾は余すことなく命中し、テイルブルーの槍も見事に腹を打ち据えて、ゴロゴロ砂地を転がさせた。
「おぉ―――いやぁ甘く見ておりました、これは厳しいですなぁ。これほどまでに強いとは」
それでもひょいっと立ち上がってくるあたり、フルボッコの効果があるとは言い辛いが、それでこ戦闘を優勢に運べていた。
「ふぅーっ……やっぱり一筋縄じゃあいかないわね」
「……ん」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ