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『曹徳の奮闘記』改訂版
第八十一話
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「はあぁぁぁッ!!」

「よっと」

「うおぉぉぉッ!!」

「あらよっと」

 やぁ長門だ、今は桜花と訓練所にて模擬戦をしている。

「えぇい、ちょこまかと避けるな長門ッ!!」

「いや当たったら怪我するだろ」

「大人しく怪我をしろォッ!!」

「無茶苦茶だなおいッ!?」

 俺は桜花の攻撃を脚に氣を送ってギリギリで避けている。

「てか桜花の斬撃は大振り過ぎるからな」

「それは仕方ないだろうなッ!!」

「ほっと」

 桜花は袈裟斬りをしようとしたが俺はバックして袈裟斬りを避ける。

「たまには攻撃しろッ!! 此れでは訓練にならんだろッ!!」

「朝早くからしてるから眠たいです」

 桜花は訓練だと言ってまだ夜も明けないうちから俺の部屋に襲撃に来ていたりする。

「払暁攻撃訓練と思えばいいだろッ!!」

「はいはい、なら早く終わらせて二度寝でもするかッ!!」

「なッ!?」

 俺は脚に氣を大量に送ってジャンプして桜花の後ろへ着地した。

「くらえ膝カックンッ!!」

 俺は桜花に膝カックンをした。(え? 膝カックンは何か? ネットで調べて)

「きゃあッ!?」

 ゲ。

パシ。

 桜花が倒れそうになったから桜花の右手を握る。

「甘いぞ長門ッ!!」

「なに、うわッ!!」

 桜花は倒れる寸前、一気に自分の身体を俺のところまで引き寄せて抱きつき、更に回転して俺を倒した。

 ……今のはどうやってしたんだ?

「フフフ、詰めが甘いぞ長門?」

 桜花が馬乗りをしながらニヤニヤしている。

「いいのか桜花?」

「何がだ?」

「今の状況だと桜花が俺を押し倒している状況だぞ?」

「……………」

 全く気付いてないのか?

「〜〜〜ッ!?」

 漸く状況を理解した桜花は顔を急激に赤くする。

 そのうち湯気でも出そうな勢いなんだが……。

「す、済まない。今離れる……」

 桜花が馬乗りから降りようとする。

「まぁ待て」

 俺は桜花を抱き寄せる。

「な、長門ッ!?」

「最近、桜花と二人きりにはなってなかったからな。桜花分を補給しとかないとな」

 前は夏蓮と三人だったがな。

「……そうか。なら思う存分補給しておけ」

 桜花は顔を赤くしながら俺に抱きつく。

 取りあえずは……。

「もう少しおっぱいを俺の顔に押しつけてな」

「……馬鹿者……」

 桜花は怒りつつも俺の顔に胸を押しつけた。

 ちなみに訓練所の入口には警備の兵士二人がいたりする。

「……………(青春だなぁ。今日は俺も妻にやってみるか)
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