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STARDUST唐eLAMEHAZE
第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#7
戦慄の侵入者U 〜Parasite Green〜
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ッッッ!!!!』
 猛りながら吼えるスタンド、スタープラチナが
本体である承太郎と折り重なるようにして出現する。
 そして承太郎はいきなり少女の折れそうな首筋を掴むと、
右手で顎を微かに持ち上げその純潔さを象徴するような
淡く可憐な口唇に、自分の色素の薄い口唇を躊躇なく重ねた。
「ッッッッ!!??」 
 強引で(ねぶ)りとるような、深い口づけだった。
 その眼前の光景に、突如シャナの身体が硬直する。
 小さな口の中で、歯がカタカタと音を立てて鳴っていた。
「あ……あ……ッ!」
「どうした!? 戦闘中だぞ!」
 胸元で、アラストールが、何か言っている。
 でも、頭に(もや)がかかっていて、何を言っているのか解らない。 
 鼓動が早鐘を打ち、今まで経験した事のないまるで全身の血が
一斉に逆流でもしたかのような、異様で強烈な体感が身を包む。
 大太刀、贄殿遮那を握った小さな手が震えていた。
 寒くもないのに、身体全体が震えていた。
(……な……何……で……?……やだ……胸が……すごく……痛い……
苦しい……よ……どう……して……?)
 見たくないのに目を背けられない。
 目を閉じたいのに閉じられない。
 戦闘中、だから?
 いや、ちがう。
 わからないけれど。
 たぶん、そうじゃない……



 メキッ……メギィッ……!
 メキョメキョ!! メギョッッ!!



 関節の軋む音、肉の(こす)れる音、何れかに似てはいるが
そのどれでもないスタンド(ノイズ)を伴いながら
吉田 一美の口から彼女を操っていた存在の「元凶」が
一気に引きづり出される。
「!!」
 花京院のスタンド、『法皇の緑(ハイエロファント・グリーン)』の頭部に噛みついた
星の白金(スター・プラチナ)』が、少女の身体をスタンドの支配から開放した。
「フッ……! この女をキズつけはしねーさッ! 
そしてこーやって引きづり出してみれば、なるほど。
ろくでなしのヒモみてーに女に取り憑くしか芸のなさそうな、
ゲスな幽波紋(スタンド)だぜ! 花京院ッッ!!」
 自由になった吉田 一美の肩を力強く(いだ)きながら、
承太郎は不敵な風貌で花京院を真正面から射抜いた。

←To Be Continued……


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