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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第532話】
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、激しい攻防を繰り広げる。
だが、いくらスペックアップしたとしても鈴音から続く五連戦によって動きが見え始めた俺には苦なく一撃を確実に叩き込む。
そして――クロスカウンターで顔面に互いの拳がめり込む――偽者の一夏のダメージが大きく、他と同様にその身体は粒子となって四散した。
未だに頭を抱えて苦しむ篠ノ之、俺はそんな篠ノ之に堪らず抱き締めた。
「っ……ぅぅ……!」
「篠ノ之、この程度の攻撃に負けるなよ。 皆だって乗り越えたんだ、お前に出来ない筈はない」
「ぅ……く……! ぁぁあっ……!」
「大丈夫だ、一人じゃない……一夏は側に居ないが、少なくとも俺が居る!」
「……!」
抱き締める力の強さを上げると、篠ノ之はそのまま身を預ける様に力を抜いた――そして。
『ワールド・パージ失敗……』
ただそれだけ、少女は呟いて何も聞こえなくなった。
静寂が訪れる中、困ったように見上げる篠ノ之。
「あ、有坂……その……だな。 ……そ、そろそろ離してもらえると……助かる」
「ん? ……せっかくだし、もうしばらく良いだろ?」
「な……!?」
俺の言葉に耳まで赤く染め上げた篠ノ之、身を捩らせ、解放されようと小さな抵抗するものの観念したのか大人しくなった。
「……今見てるのは夢なんだし、な?」
「だ、だが……わ、わたし……は……い、いちかが……」
「ん……夢って言っただろ? 一夏は居ないし……な?」
「……ぅん」
自分でも都合よく言ってる気がするが、正直夢の中でもこうしていれば篠ノ之ももっと打ち解けやすくなるかもしれない。
腕の中で大人しくしている篠ノ之の髪に触れる――僅かにくすぐったそうに身を捩ると上目遣いで睨んできた。
「ば、馬鹿者……い、一夏にさえさせたことないのに……」
「そうなんだ? ……名残惜しいが、そろそろ離そうかな」
「ぅ……も、もう少しだけなら……構わない……」
胸に顔を渦ませながらそう告げる篠ノ之、それを聞いてクスッと笑いつつ、俺は。
「何なら、キスもするか?」
「ば、馬鹿者! お、おいそれとするものではない!! ……ま、全く……一夏の様にストイックに――いや、アイツも昔から他の女子にモテていたからな……」
「はは、容姿は悪くないもんな、容姿は」
「…………あれでも、良いところはあるのだぞ。 唐変木だが……」
俺にはわからないが、篠ノ之にはわかるということだろう。
もうしばらく抱き締めたかったが、流石にこれ以上は不味いと思い、篠ノ之を解放すると顔を赤くしながらパッと離れる。
いやという感じではなく、気恥
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