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英雄伝説〜菫の軌跡〜(零篇)
第73話
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ァァァァァ………せいやっ!!」

ロイドがクラフト―――レイジングスピンで後方の銃を持つ警備隊員達も纏めて一か所に固めた。



「お嬢様の前にひれ伏しなさい!リヴグラヴィティ!!」

警備隊員達が一か所に固められる事による絶好の機会を逃さないかのようにフローラが重力場を発生させる特殊な弾丸を放つクラフト―――リヴグラヴィティでダメージを与えると共に警備隊員達の動きを封じ込め

「これで終わりだ――――喰らえっ!!」

「ほいっと!もひとつオマケや!」

ランディがブレードライフルでスタンハルバードのクラフト―――”デスストーム”の原型技であるブラッディストームで、ゼノはクラフト―――ストームレイドで追撃して怯ませた。

「グラム―――インパクト!!」

そこにティオが導力を物理エネルギーへと変換させた魔導杖を振り下ろして警備隊員達に大きな衝撃を与えて態勢を崩し

「ハァァァァ……!フン!!」

止めにレオニダスがクラフト―――グラウンドバスターを放ち、クラフトによって発生した凄まじい衝撃波を受けた警備隊員達は戦闘不能になると共にふっ飛ばされた。



「グ、グレイス先輩……一体何が起こってるんですか!?」

ロイド達が戦闘をしているその頃”クロスベル・タイムズ”の建物の屋上で状況を見守っていたグレイスの後輩は信じられない表情でグレイスに訊ね

「いいから撮りまくりなさい!それがペンとカメラしか武器の無いあたしたちができる唯一の戦いよ!」

「は、はい……!」

グレイスの指示を聞くとロイド達と警備隊員達との戦闘の様子をカメラで撮り始めた。

(ロイド君たち……きっと凄い記事にしてみせるわ。だから絶対に生き延びて……自分達の活躍を読んでちょうだい!)

グレイスがロイド達の無事を祈っていると金髪の女性警備隊員と共に現れた警備隊員達が女性警備隊員の指示によってロイド達との戦闘を開始した。



「…………」

女性警備隊員はミサイルポッドを構え

「あれは……!全員、散れ!!」

それを見て血相を変えたランディはロイド達に警告し、ロイド達が散開したその時女性警備隊員はミサイルポッドからミサイルを次々と放ち、ロイド達がいた場所を攻撃した。

「「……………」」

「くっ………!」

「はわわ……っ!」

スタンハルバードを持つ警備隊員達は突撃してスタンハルバードをロイドとフェリシアに振るい、二人はそれぞれの武器で防御した。

「「…………」」

ロイドとフェリシアが防御に専念している間に二人に追撃する為に銃を持つ警備隊員達は銃口を二人に向けたが

「駆けろ――――フレイムバード!!」

「二の型・改―――双波洸波斬!!」


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