4話 戦う覚悟
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「さやかちゃん。今日も魔法少女体験コースに行こう」
「あ、ごめん。今日はちょっと用事があるから」
「もしかして上条君のお見舞い?」
「うん、だからマミさんにごめんって言っといて」
「わかった」
まどかは一人で教室に出る。
下駄箱に行くとエミルと出会う。
「あれ、美樹さん。鹿目さんと一緒じゃないの?」
「今日は恭介のお見舞いに行くの」
「僕もいいかな?最近会ってないから様子をみようかなって」
「いいよ、恭介喜ぶと思うし」
エミルとさやかは一緒に学校を出て病院に行く。
見滝原病院に着いて恭介がいる病室にはいる。
「さやか?エミルも来たんだ」
「久しぶり恭介」
ベットに寝ていた恭介は上半身を起き上がらせる。
恭介は日本に移住したエミルに日本語を教えてくれたり日本の文化を見せてくれたりした。
お互い呼び捨てで呼び合いエミルにとって親友のような存在。
「ちょっと気になってね。邪魔だったかな?」
「ううん、お見舞いはさやかだけだったからエミルが来て嬉しいよ」
「ちょっと、私が邪魔って言いたいの?」
「ごめんごめん。そういう意味じゃないから」
さやかは詰め寄ると恭介は片手で謝る仕草をする。
「あ、そうだ!恭介これ」
バックからCDを取り出して恭介に渡す。
「ありがとうさやか」
「いいのいいの。さっそく聴こ!」
CDプレイヤーにいれて音楽聞く。
誰も話さずただ曲を聞くだけで時間が過ぎる。
「じゃあね恭介」
「時間があればまた来るよ」
「うん、またね」
恭介の病室を出る。
「恭介まだ治らないの?」
「うん…お医者さんから聞いたけど…難しいって…」
恭介は事故に遭い片手を負傷し二度とバイオリンを引けない身体になってしまった。
「もし魔法少女になるなら恭介の腕を治してもらおうかなって考えているの」
「そうなんだ」
「昨日マミさんの魔法少女見学ツアーに行ったけど少し怖かった。使い魔が私達を襲ってきたけどマミさんが助けてくれて」
「使い魔…化け物と戦うのはそうとう勇気が必要だよね」
テネブラエと出会わなかったらこんな事は言わないだろう。
エミルは自分がいた世界で魔物と戦っていた。
だからマミが魔女と戦うのにすごい勇気を持っていると思っている。
「これ以上マミさんに迷惑かけたくないし契約しようかなって考えてるの」
「まだ恭介の腕が治らないと決まった訳じゃないし、ゆっくり考えなよ」
「そうね…」
病院の入口を出ると黒い玉のような物が病院の壁に刺さっていた。
「
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