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第五章
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今はだ」
「はい、また手術です」
「その時間です」
「なら用意に入るか」
 手術の用意にだ。こう話してだった。
 津上は何事もなかったかの様に手術の用意に入った。看護士達もその後ろについていく。手術のことも患者のことも話されない。だがこのことは彼等の頭の中に残ったのだった。


針   完


                          2012・2・4
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