3話 二つの記憶
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トスク様が代わりのセンチュリオン・コアを精製して代用しています。私程の力はありませんが災害を防ぐ程度の力はあります。」
「それにラタトスク様がエミル様を探してほしいと私に頼んだのです」
「もう一人の僕が?」
「はい。ラタトスク様が私にエミル様の捜索を命じたのです。まあ…アクアとの喧嘩が嫌気をさして私を追い出したと私は思っています。」
「二人とも仲悪いからね。」
苦笑いをする。
テネブラエと会話をしていると心が軽くなった。
「これからどうするのです?」
「明日も学校があるからもう休むよ」
「エミル様が学校に通っているとは…」
「旅していたときは通う余裕なかったし、あのときはリフィルさんに勉強を教えてもったらけど…」
「なかなかのスパルタでしたね…」
旅していた途中リフィル達と一緒に旅をしてるときもあり勉強を教わるときもあった。
しかしスパルタ式の勉強だったので肉体と精神共々疲れた。
「今、通っている学校は優しい先生だから大丈夫だよ」
「リフィルさんがこの世界で教師になったら…」
「歴史の授業が大変だね…」
遺跡を見ると『遺跡モード』に豹変し、ときには暴力を振るうこともある。
もしこの世界で教師になったら大変なことになるだろう。
「今日はもう休むから」
「わかりました」
日本語の勉強をする時間だが今は勉強する気分じゃない。
明日に備えて寝ることにする。
「テネブラエは明日どうするの?」
「エミル様について行きますよ?」
「見つかったら不味いんじゃないかな」
「見つかればの話です。ちゃんと姿を消しますよ」
「わかった。おやすみテネブラエ」
「はい、おやすみなさいませ」
エミルはベットにはいって眠りついた。
昼休み
まどかとさやかはエミルと一緒に昼食をとっていた。
「二人は願いこと決まったの?」
「ううん全然、さやかちゃんはどう?」
「私もかな〜、いくらでも思いつくかと思ったんだけど…あたし達が馬鹿だからじゃないからかな」
「ば、馬鹿って…」
「だって命をかけてでも願いたい人って沢山いると思うよ?」
食べ終わったお弁当を仕舞ってフェンスに手を触れる。
「それが見付からないあたし達はそれぐらいの不幸しか知らないんだよ」
フェンスを握るように力を込めるとカシャンと音が響く。
「なんであたし達なんだろうね…不公平だと思わない?こういうチャンスって本当に欲しい人に与えられるものだよね?」
「どうして美樹さん達だけ魔法少女の素質があるのか僕には分からない。だけど、チャンスっては形がどうであれ平等だと思うんだ」
「平等?」
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