2話 思い出す記憶
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あ、あの…僕も参加しないといけないんですか?」
「心配しないで、契約できるのは女の子だけなの。エミル君は無理して来なくていいのよ?」
「そ、そうですか」
ほっとするが何故か残念な気分になる。
まどかとさやかはマミの魔法少女体験コースに参加することになってお開きになった。
「魔法か…」
エミルは夜の道を一人で歩いている。
現代科学の世界。
そこに魔法というものがあるとは思っていなかった。
「魔法少女になったらあの化け物…魔女と戦うのかな…」
魔女と戦うことになったらどうしようと思った。
「けど素質以前に僕は男だから契約なんて出来ないけどね」
ハハハッと笑っていると
「契約なら可能です。」
キュウべぇとは違う声が聞こえた。
年老いた紳士のような声だった。
「だ、誰!」
周りをみるが見当たらない。
「こっちですよ。上ですよ、うえ」
「うわぁ!」
上を見ると四足歩行をした燕尾服を着ているような黒い生き物が宙を浮いていた。
「ようやく見つけました…」
黒い生き物は地面に着地をするとお辞儀をする。
「探しました。我が主よ」
「主?」
「この世界をまわってましたがようやく見つかりました。まさか10年以上もかかるとは…」
「探す?僕を?」
「そうです」
黒い生き物はエミルに近づく。
「あの戦いが終わってようやく落ち着いたと思ったら、まさか別の世界に巻き込まれるなんて…」
「あ、あの…」
「ラタトスク様も人使い荒いですね…まあ我々センチュリオンは主の命令に従うのが当たり前ですし」
「ねぇ」
「リヒターという男がいなくなりアクアはぐちぐち言ってますが…」
「ねぇてば!」
エミルは声をあげる。
「おっと、申し訳ありません。今のエミル様にはわかりませんか。私、エイトセンチュリオンの闇のセンチュリオンを司るセンチュリオン・テネブラエと申します。」
「え、エミル・キャスタニエです…」
テネブラエという黒い生き物は自己紹介をしたのでエミルも同じように自己紹介をした。
「さっそくですが契約をしたいと言いましたよね?」
「う、うん」
「それでは…」
「ちょっと待って!」
エミルは制止する。
「そもそもラタトスクって何!?センチュリオンとか何なの!?」
「まさかここまで深刻とは…」
テネブラエは驚く。
「確か何かに触れると記憶がよみがえると聞きますし…」
「よみがえる?」
「エミル様。私を触ってくださいますか?」
「触る?」
「そうです。ほら、遠慮せずにどうぞ」
テネブラエ
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