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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(零篇)
第108話
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た後、尋ね

「行政区の悪魔は殲滅し、警備隊員達は全員気絶させておきました。マクダエル市長達には市庁舎の中に避難してもらいました。」

「よかった…………本当にありがとうございます………………って、あ、貴女は………!プリネ姫………!」

自分の疑問に答えたペテレーネと同じ髪の色をした娘――――リウイとペテレーネの長女にしてメンフィル皇女の一人であり、”姫君の中の姫君(プリンセスオブプリンセス)”の異名で呼ばれている娘―――プリネ・カリン・マーシルンの言葉を聞いたエリィは安堵の溜息を吐いた後、プリネを見つめて驚いた。

「ええっ!?じゃ、じゃあ、貴女があの”姫君の中の姫君(プリンセスオブプリンセス)”―――プリネ姫ですか!?って、よく見たら”蒼黒の薔薇”ルクセンベール卿まで…………!」

プリネが名乗るとロイドは驚きの表情でプリネを見つめた後、黒髪の女性―――プリネの世話兼親衛隊隊長にしてメンフィル帝国の貴族の一人であり、”蒼黒の薔薇”、またはメンフィルの”黒き薔薇”の異名で呼ばれているツーヤ・ルクセンベールを見つめて驚いた。

「フフ、初めまして。プリネと申します。ロイドさん以外の方々に関しては”久しぶり”ですね。」

驚きの表情で自分を見つめるロイドに微笑んだプリネはエリィ達に視線を向け

「お久しぶりです、プリネ姫。おじいさまを助けていただき、本当にありがとうございます。」

「………どうも。レーヴェさんとツーヤさんもお元気そうで何よりです。」

「いや〜、あん時はどうも失礼をしましたッス。」

視線を向けられたエリィは会釈をし、ティオは軽く頭を下げ、ランディは苦笑しながらプリネを見つめ

「フフ、久しぶりだね、ティオちゃん。」

「フッ、まさか戦場で再会する事になるとはな……」

ティオの言葉にツーヤは微笑み、銀髪の青年――――プリネの親衛隊副隊長にしてかつて”結社”の”執行者”であった”剣帝”レオン=ハルト―――レーヴェは静かな笑みを浮かべてティオを見つめた。



「フフ、貴女が”エレン・ダ・メイル”の王―――エルファティシア・ノウゲートですか…………まさか噂に聞いた”湖上の森王”とここでお会いする事にできるなんて、思いませんでした。」

一方金髪のルーンエルフの女性はエルファティシアを見つめて微笑み

「………こちらこそ、貴女に会えるとは思わなかったわ。――――我等エルフの神、ルリエンに愛されし者にして選ばれたルーンエルフ、”ルリエンの娘”シルフィエッタ・ルアシア。貴女に名を知られているなんて、光栄ね。」

女性―――リウイの側室の一人、シルフィエッタ・ルアシアに微笑まれたエルファティシアは口元に笑みを浮かべてシルフィエッタを見つめた。

「主〜♪」

「君は…
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